『ザ・ディープ・スペース編』は10章から成り立っていて9人のサイボーグ戦士とギルモア博士がそれぞれ不思議な惑星に辿り着くという内容。各人が着く惑星は各人の個性を反映しており、特にメンバー達のトラウマの投影というような趣きになっています。これを読むとサイボーグ戦士たちをより陰影に富んだ存在として捉えられるようになるでしょう。
他の作品群はいずれも短編で、少年サンデー掲載時期の後期にたくさん書かれた『ホテル』的な人間ドラマです。『イルカと少年編』は手塚治虫の『ブラック・ジャック』の『シャチの詩』によく似てますね。