童話、というジャンルになるのでしょうか。
江國香織ファンとしては、あぁ「らしいなぁ」と思います。

雪だるまの雪子ちゃん。唐突な感じ？雪子って？と思ったのですが、そこはやっぱり江國作品。
ファンタジーな感じだけじゃなく、なんというか存在感？生活感といったようなものがキャラクターに現れていて好きになりました。
「野生の雪だるまと人工の雪だるまの違い」なんて、いいですねぇ。

山本容子さんの挿絵も素敵でした。

雪だるまの雪子ちゃんが周囲の大人や子供たちに受け入れられて生きていく、というお話。
表紙カバーを外すと、山本容子さんの花模様の絵（カバーの絵とは全く違う）が一面に！
中にもカラーでかわいい銅版画がいっぱいです。
容子ファンにはぜひお勧めしたい一品です。