１巻で作者さんが「ミステリです」と言ってたとおりにお話はまとまりました。
期待はずれという評価が多いみたいですけど、私は元々こういう意図じゃないかなーと思っていたし「はずれた」という印象はありません。中途の表現が大げさ・誇張しすぎというのは……漫画というメディアに言うことじゃないですしね。

本作は子供の妄想がどこまでも広がって悪夢が現実に転化するという、ゴールディングの蝿の王のような作品です。
シュウが崖から落ちたあたりなんて蝿の王でピギーが崖から落とされるのにダブって……絶望感がすごい。
ほんとに怖いのは空想に入りやすい子供たちだなぁ、という。そういう意図もあるんじゃないですかね。孤島だし。

あと作中で唯一の明快な悪人であるクワダテ先生が良すぎです。変態が一番味がある〜

途中まで面白かったのになんともしょぼい終わり方ですね

1巻から始まり、サスペンスなのかホラーなのかと期待しながら見ていたが、
何のことはない不幸な偶然が重なった勘違いの連鎖。
そのチェーンにも説得力がなく、本当に”たまたま”がつながっただけ。
単行本で一気に読むとそのたまたまの連続がそもそもの作家の「目的」ありきに
感じてしまい、冷めてしまう。要はご都合主義。

なんで子供を預かる施設の人間が、おびえて逃げた子供を追うのにナタ片手？
大人だって勘違いして逃げ回りますわ、それは。
蛇など危険な動物が出るから？そんな危ない場所に他人様の子供を預かるのに、
本当との連絡手段が粗末な無線機一機？予備もなし、故障対策もなし？

なにより、その”たまたま”と"勘違い"に人の死が絡んでいるのに、それに対して
フォローを投げ出してしまっているのが一番NGだと思う。
おとがめなし、って･･･それで終わり？

絵柄も丁寧だし、途中までは面白くなりそうだったのに残念な結末でした。　

ネタバレ含みますので
読んでない方は注意して下さい






ユキノ先生は当初から実は味方ポジだと思っていたので予想通り

でも悪役が最終的に1人っていうのはちょっと残念でしたね

終わりも呆気なさ過ぎました


作品として
子供キャラの行動はなるべくしてなるといった感じでいいと思います
ですが、大人サイドが明らかに不自然ですね。
正直、「油断してると殺されるぞ」みたいな発言は普通しないとは思うんですがね(汗

どうですかね?

読み出しはワクワクしたものですが…

こんな終わり方するとはビックリ。
変態教師が一人いただけで、後はただの子供の勘違い物語。


彼岸島みたいなアドベンチャーを想像しちゃってただけに、かなり拍子抜けのラストでした。