ケツノポリス5
価格: ¥3,059
この人達の魅力は、八王子のやんちゃ坊主が普通に立派に大人になり、一生活者としてのスタンスを崩さないまま、ヒップホップ/レゲエをJポップのフィールドにスルっと滑り込ませてしまった軽快な感じ、だと思う。しかしさすがにアルバムも5枚目ともなると、さりげないばかりじゃない。サウンド・デザインやあっさり感で言えばキャリア上最も洗練を極めつつ、冒頭の「スタート」からいきなりのエレクトロ/ブレイクス、シングル時点でも「こんなリアリティは今、ロックバンドには逆に表現できないのでは?」と思わせた「トレイン」、RYOさんの社会派な持ち味(お父さんとしてのリアル?)が炸裂する「VS」など、驚くべき挑戦が聴こえてくるのだ。しれっとした顔でこんなアルバムを作るケツメ、男を上げました!な感。(石角友香)