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いろんな気持ちが本当の気持ち

価格: ¥1,404
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 筑摩書房
Amazon.co.jpで確認
小説の方が好き ★★☆☆☆
この人の小説を読んだときは文章が気持ちよくて感動したのだけど、エッセイはなんだか調子に乗っているというかねらってるというか、残念ながら好きになれませんでした。ツボのツボをつこうとしているかのようなとこが鼻につきました。喋って消えていく内容と限定するならハイセンスかもしれませんが、活字で残るものでこういう文章だとくどいっていうか・・・。
本を読んで笑いたい人に!! ★★★★☆
「猛スピードで母は」とか書いた作者のエッセイ本。
小説が面白かったからエッセイはどんなかなって興味を持って購入。

さらに、本の見た目も手にとりたくなる感じ。そして、本の帯がまた
水色・白・黄色のボーダーになっていて表紙とマッチしてとても可愛い。
そんな訳でビニールかかっていて中読めなかったけど購入。
カバーをはずしたところも、また技があって「ぷぷぷっ」って楽しめた。

内容は、エッセイだから日常の事だけど、長嶋有の想像とか妄想とか
そんなことが書いてあって、電車では読めない。おかしすぎる。
「ふふふ」とか「あはは」とか「ぷっ」とか必ず出てしまう。
どの題名のエッセイも笑わずには読めません。
以外にロジカル ★★★★☆
弟子が欲しくて、名前はもう「ポンポン板井」(幼児語の
「腹が痛い」にかけている)に決めてある、という話で始
まるエッセイ集。

ギャラリーの先客の美人に片思いして妄想し、自ら「キモ
ーい」と突っ込みを入れたり、映画・歌人・漫画等もアン
テナにひっかかったものを紹介。

作者は優れた感覚を駆使して書く天才肌の人なのだろうと
感じていたが、それを活かすためにかなりロジカルに技法
を捉えていることもわかった。

「気持ちは多様なのに(同時に相反することを感じている
のに)態度は一種類しか選べなかったりする」と書く角田
光代の技法分析にからむ一篇には膝を打った(もちろん比
喩として)。

作者は「皆も弟子の名ぐらい考えておいたほうがいい」な
どと言うので、それではと考えてみたがろくなのものが浮
かばなかった(ワンダ古田とか)。

その提案に、作者の父も絶妙の弟子名を挙げるのだが(こ
れは本書を読んでのお楽しみ)、その場で考えたとしたら
本当に才能豊かでうらやましい。

ダメだけど愛しい人。 ★★★★★
 大好きな長嶋有、初のエッセイ集となれば読まないわけにはいかないでしょう!!ということで早速手に取りました。

 一篇一篇はほど良い短さで、サクサク読めます。長嶋さんオススメの小説や映画、音楽がいっぱい紹介してあって「ぜひチェックしよう!」とファンならば嬉しくなるはず☆

 あと「ジャージーの二人(三人)」「パラレル」の辺りの小説は、かなり長嶋さんの実体験に基づいて描かれたのだと知って感動!長嶋さんのダメっぷりを素直に告白したエッセイ集です。穂村弘さんのエッセイが好きな方には是非ともオススメです☆(長嶋さんも穂村さん、好きみたいです)

 一番良かったのは、同じく芥川賞受賞の吉村萬一氏との往復エッセイ!長嶋ファン必読のエッセイです☆

小説の方が・・・でもやっぱ。 ★★★★☆
長嶋氏の小説は、微妙な心の機微を絶妙にとらえ、読者に押し付ける
ことなく伝えてくれる。だからすごく好き。

エッセイは、それとは少し違って、下らないことを少しふざけて、かつ
ちょっと共感できるように分析して見ました。っていう感じなんです。
ちょっとクスって感じだけど、心に響くところがなくて氏の小説が好き
な人には不満が残ると思う。(ブルボン小林好きにはいいかも)

でも、小説の題名の由来や、バイトしていたパン屋での店主とその母
との忘年会(と言っていいものか・・、とにかく読んで)を描いた「二十
歳の年末」では小説のファンでも十分満足できる内容を見せてくれて
ます。
☆3つが妥当かと思うけど、惚れた弱みで☆4つ。
やっぱり小説が好きなら買ってほしいし、小説読んだことないなら、クス
って笑えるから買ってほしい。