見る前から尺の短さに不安を感じた。だって、ウォーホルとイーディをファクトリーも絡めて描くのに90分じゃ足りないだろ?と思ったから。そして不安は見事的中!してほしくなかった・・・庶民上がりの芸術家が名家の美貌の娘に憧れてミューズにするも、ミュージシャンの彼氏が出来たら嫉妬した上に、彼女に飽きてしまい使い捨て、彼女は転落・・・という物凄く良くある話に集約されてしまっている。大体、ストレートな映画文法で語るには向いていないテーマだろうに。シエナ・ミラーはイーディを演じるにはルックス、雰囲気ともにヂミ過ぎる。アナキン・スカイウォーカーにボブ・ディランを演じさせるのもどうかと。似てないし。ガイ・ピアースは頑張ってたと思う。オカマ演技は得意技だし(←プリシラ)。あと、ニコが好きな私としては、あの扱いはもーちょっとどうにかして欲しかった。そして、致命的なのは60年代の空気感が全く出ていない事。勿論、私はあの時代を肌で知ってはいないけど。でも、狂操的で、次々と新しい流行が生み出され、政治も激動だったあの時代の背景を語るのが、ファッションと会話の中にちらちら出てくるアーティスト名ぐらいなのはお粗末すぎやしないか。ファクトリー内は常にドラッグでまったりしていたとしても。色んな面で薄い映画でした。

観ていて飽きない伝記映画。
主演、イーディを演じるシエナは体当たりで役に臨んでいるなという印象。
それゆえにこの映画の完成度が高まったのは間違いないでしょう。
あと、アンディ・ウォーホルの役も良く、印象的でした。
ＮＹでの激しいアップ＆ダウンの日々、
当時の場の雰囲気詰め込まれた一作、
伝記ものが好きな方はぜひ、
スタイリッシュな映画が好きな方、
人物の深い奥の内面に触れた映画が好きな方も、
どうぞ、手に取ってください。
彼女のある時からの日々と同じく、短くも中身の濃い映画です。
一人でじっくり鑑賞するのにいい映画かなとも思います。

ちなみに、
私が本作を観ようと思った理由の
Mary-kate Olsenも本当に短いですが出てます。

イーディのはかない生き方に感動。

シエナのファッションに感激。

沢山の女性に見て貰いたいドラマティックな作品。保存しておきたい一枚。オススメです。

「ウォーホルのミューズであり、ボブ・ディランが曲を捧げた女性
　イーディ・セジウィック　その儚くも美しい一瞬の輝きを描く」

ストーリーは、1960年代にアンディ・ウォーホルのファクトリーから
映画女優としてデビューしたセレブのイーディ・セジウィックが、
ロック・スターのボブ・ディランと出会う等華やかな世界の中心に
居ながらも、常に孤独と隣りあわせの人生を過ごした、というもの。

映画はイーディの一生を描いたものです。彼女は疑うことを知らず、
楽しそう・面白そうなことに素直にやっていました。
映画の撮影や、何か言われて試しているとき、普段の仕草、どれもが
本当に楽しそう。もちろん演じているシエナ・ミラーの上手さでしょう
けど、これだけ楽しめると毎日幸せに過ごせそうですね。
ただ、最終的には、「悪いお友達」にお酒や薬を紹介されて、自らの
美しさを損ない、坂を転げ落ちるように落ちぶれていきます。
なんともやり切れない。


正直、当時の芸能・音楽・美術の状況や環境を把握していませんが、
この知識があれば、イーディの周りで普通に起きていることがいかに
世間離れした華やかな世界で行われていたか分かって面白いかも。
美術の教科書で見たことある！くらいの知識で、ホント残念。

観賞してた女性たちは1シーン毎に服装や髪型等をチェックしてました
ね。確かに、シンプルなデザインのワンピースとか良かったな。