大阪が舞台の映画で、イチバン普通でうれしかったです。
★★★★★
わたしは東京在住大阪人。
日ごろ、大阪って『カンサイ〜』って言われて結構バカにされているなぁ...とか、『漫才かヤクザか』の両極端な人間しかいないんじゃぁーん?とか。
TVの悪影響なのか偏見みたいなのが蔓延していて、嫌気がさしていました。
でもやっと!(涙)大阪人でさえ満足のいくフッツーの人間たちのフッツーの映画が観られました。
吉本の漫才師さんのベストセラー映画化。
これだけですとわたしは抵抗あったんですよね。小池徹平さんのおかげです(ウフ)
監督さんは長野県民(県民の性格からして大阪人とは180度違う、相性の悪いはずの長野県人!)、でも、インタビュー拝見するとしっかりした視点をお持ちで、この作品をご自分が制作する過程でいろいろと考えてこられたんだなーと尊敬してしまった。
単に一地域だけの特別な人情物語・・・になりえたのに、この監督さんは現代日本で閉塞されつつある、団地社会の谷間にフツフツと出口を求めている空気をかぎとったのです。
「いずれ死んでしまうのに、苦しんで生きていくってなんでやねん?」という質問への問いかけも、13歳の中学生(だれもが通ってきた思春期の難しい場所)を通して一気に映像化して観客の胸にとびこんでこられました。
もちろん、答えはぼんやりとでしか分かりません。ただ思うには、お兄ちゃんのセリフ、「自分で決めろ」というのがやっぱりカギなんでしょうね。
さて、原作は映画のあとで読んでしまったので、ぶり返した感じで感動薄れました。田村さん、ごめんなさい!
これから観る方は、映画をまずじっくり観られることをお奨めいたします。
その後、このDVDの特典映像の3兄弟のおしゃべりや、映画についたコメンタリーを心ゆくまで楽しみましょう。映画制作のおもしろさも分かりますし、それから離れたところで大笑いできます。特典映像がおもしろいなんて、、、初めてっす。
もっとも大阪人だからかもしれませんが、あのノリが楽しめるのは。。。あ、偏見かな、これ!?
兄弟愛の映画(T_T)
★★☆☆☆
家が差し押さえされ、一家離散の状態になってしまう田村一家。
「田村家解散!」と宣言して父は逃亡してしまったが、
残された兄は必死に妹と弟を守ろうとした。
自分だっていっぱいいっぱいなのに、それでも必死に妹と弟を
気にかける姿が泣けます。
「まだ兄弟3人いっしょにゴハンが食べられ日が来るなんて。。。」
絶句し涙する妹。
年頃の娘なのに野宿生活を強いられていた妹は、のちにいっしょに
暮らせるようになった時に、兄弟いっしょにいられる幸せを噛みしめる。
兄と妹の演技はお見事でした!
しかし、主人公の弟は。。。
兄と姉の苦悩をどこまで理解しているのかな?
これだけ苦労したのに、人としてあまり成長していないように見える。
弟が公園で暮らしていた時の苦労や苦しみも、あまり伝わって来ない。
だから、周りの温かい人たちの援助で救われた時の感動も、伝わらない。
素材はものすごく良いのに、なんじゃこの映画は?(ーー;
監督はちゃんと考えたのかな?
原作のどこが感動的なのか。
2時間の映画にまとめるに当たって、どこをカットしどこを残すべきなのか。
感動的な部分をどう演出するか。
原作を何も考えずにそのまま映像にしたように見えるよ。
映画化は翻訳じゃないんだよ。
出崎統がマンガ「あしたのジョー」の世界観を自分なりに解釈して
アニメ『あしたのジョー2』を作ったように、ちゃんと原作の世界観を
自分なりに解釈して映画にしてくれよ!
「ありがとう」の映画
★★★★★
映画館で観ましたが、はじめから最後まですがすがしい気持ちで楽しめました。
原作は読んでいなかったのですが、本当に笑いどころ満載で、観ていてとてもよい気分になりましたし、最後は自然に涙が流れていました。
予告編を見て「楽しそうだな」と思ってラフな気持ちで観に行きましたが、多くの素晴らしいことを学ぶこともできました。
この映画を観て「人を愛することの素晴らしさ」と「感謝の気持ちの大切さ」に改めて気付くことができました。
ただ純粋に本当にええ話やと思います。
笑いを求めている方、優しさを求めている方、安らぎを求めている方。。。
映画を観てよい気分になりたいすべての方に心からオススメできる作品です。
面白い
★★★★☆
のでレパートリーに加えました。