単純にABAQUSを使ってみたくて買った本ですが、理論的な内容が非常に充実していています。充実しすぎて消化不良ですらあります。ABAQUS自体はGUIは結構使いやすかったですが、非常に動作が重いです。

有限要素法素人です。仕事でCAEを導入したいのですが、社内に先人もおらず四苦八苦しておりました。
大学で材料力学すら受けていないのに、本当にCAEが出来るのか？と考えていた矢先、この本が出版されました。他の有限要素法の本は、理論ばかりで実際のソフトウェアとの結びつきに欠けていたような気がします。多少物理に根ざしていた人間であれば、ソフトウェアの詳しいチュートリアルと重要な理論式を勉強すれば、すぐに身につくと考えています。
何冊か購入してきて、一番理想の本でした。
訳してくださった方のセンスが良いのか、文章は非常にわかりやすいです。有限要素法の歴史的背景もソフトウェアも交えて理解できたのがうれしかったです。
理論は素人から見れば難しくて当然ですが、それでもわかりやすく書かれていました。

ABAQUSのお試し版が付属している点がこの本を購入するメリットか？
本文そのものは、大学の先生が「よく書く」有限要素法の理論が中心なので、有限要素法を勉強するために購入するには高すぎると思う。ABAQUSのチュートリアルは役に立った。

やはり、英語を使わなくてもABAQUSのお試し版が購入できるというのが一番の利点だと思います。

ちなみに、インストールしてみたら日本語版のABAQUSでした。

日本語で数学的背景から有限要素法を体系的に学べる教科書で，基礎からやや高度な内容まで体系的に一冊で学べる教科書としては貴重であり，大学院に進学して計算力学の研究テーマを進める学生，仕事でCAEを扱う技術者は一冊手元に置いても良い本と思います。

何といってもABAQUS student editionが付属していることが特徴で，これまで(読解困難な)自作のソースコードが付属している本はいくつかありますが，商用の汎用ソフトウェアが付属という本はありませんでした。使えれば良いというユーザーにとってはインストールも簡単で，GUIも使いやすいです。