「アディエマス」の作曲、プロデュース等を手掛けるカール・ジェンキンス氏のソロアルバム。西欧の教会音楽をベースにオペラを思わせる躍動感溢れる音楽の数々。勇壮なものから荘厳、華麗なメロディーと歌声が独特の世界を形成し、「アディエマス」とはまた違ったおもむきの作品になっています。
「平和への道程」というタイトルどおり戦争から平和へと至るストーリーに沿う形で進行し、戦いの荒々しい情景や平和への望み、残された人間の悲しみや怒り、希望が伝わってきます。内戦やテロが続く昨今だからこそ、このアルバムに込められた”祈り”を感じ、考える契機になればと思います。