ラブシーンが無ければ良かった。
★☆☆☆☆
「帝国の逆襲」みんなおもしろいって言うけど、旧三部作中一番つまらなかった。
ハンとレイアの恋愛が幼稚っぽい。
好きな男に対して素直になれずムキになるレイア。
まるで、思春期の中学生向けのラブコメのような恋愛。
レイアはプリンセスらしくない下品なことを言うし。
幼稚なラブシーンが無ければおもしろかったかもしれない。
「ジェダイの帰還」のほうがずっと良い。
シリーズ最高傑作
★★★★★
スターウォーズが公開されたのはもう30年近く前。
私は旧三部作を劇場で見た世代ではなく、「ファントムメナス」で初めてスターウォーズを見てのめりこんでいった。
そんなCGが当たり前な世代の自分が見てもこの映画の撮影技術はすばらしいと思う。
特に惑星ホスの戦いは一番好きな戦いだ。
特に帝国軍のAT−ATが反乱軍の双眼鏡に映るところは迫力満点。
CGなんか使わなくてもその重厚感が表現されている。
またこのエディションではCGが追加されていて、父が録画したビデオではどことなく狭苦しかった印象だった雲の惑星の印象ががらりとかわっていてよかった。
作品のレトロ感を損なわない程度に追加されている。
さて、ストーリーとしてははっきりいって暗い話だ。
ホスの惑星は命からがら逃げ出すし、ハンソロは冷凍されるし、ルークの右腕は切り落とされてしまう。
だが、最後のレイアとルークのショットで終わるあたりが一筋の希望を感じさせる。
またスターウォーズがただ悪をやっつける物語ではなく、自分の心の中の悪とどう立ち向かうのかといった一段と深い物語になっているのはダースヴェイダーの生き様そのもので現れている。
とにかく今見ても全然古くない。
このSF大作を是非見て欲しいと思う。
本当の名作は続編も優れている
★★★★★
前回が単純明快なストーリーだったのに比べるとちと暗いが(ベイダーがコマンドを絞殺するとこ等)やっぱり名作である。暗いシーンに迫力いっぱいなシーン、笑わせてくれるシーンもある。しかもドルビーデジタルにも関わらず(ドルビーデジタルが特別音質が悪い訳ではないが)DTS並に音質がいい。是非ホームシアターで観たい映画だ。
初公開時「『スター・ウォーズ』に“続編”!」という驚きがあった
★★★★★
今はどうだか存じませんが、この時代、映画は、公開されるまで著作権がありませんでした。
そのために、有名監督や有名作品の撮影は極秘裏に行われました。『帝国の逆襲』の脚本の
すべての部分を読めたのは、一部の主要な登場人物を演じた俳優と、一部の主要なスタッフ
だけでした。ロケは、ウソの映画のタイトルをでっちあげて、そのウソのタイトルの
スタッフジャンパーまで作って行われたそうです。
事実、『The Empire Strikes Back』というサブタイトルもパクられそうになりました。
『スター・トレック2/カーンの逆襲』の英語のサブタイトルが、当初『Khan Strike Back』
と発表され、これにジョージルーカスが噛み付いて『The Wrath of Khan』に変更されました。
変更後は『カーンの恨み』ですが、放題は『カーンの逆襲』のまま公開されました。
『帝国の逆襲』は、秘密主義を逆手にとった作品となりました。
世界に先駆けて全米で公開された時、「ヨーダ」という名前の新キャラクターの登場が、
驚きとともに全世界に発信されました。
ヨーダは、事前の予告編やポスターなどに一切登場せず、公開されてはじめて我々の目の前に現れました。
ところが、日本では映画館より先にテレビなどのメディアで写真が公開されてしまい、
驚きが半減してしまって少し興ざめしました。
写真で初めて見たヨーダの姿は『未知との遭遇』の宇宙人と似て非なるもので驚きました。
さらに、声が児童教育番組『セサミストリート』のキャラ、クッキーモンスターだと聞いて
二度驚き、映画館で登場シーン見て三度驚きました。
写真とかの事前公開さえなければもっとよかったのに。
秘密主義には裏話もありました。
ダース・ベイダーの役を演じたのは2人の俳優でした。
中に入って演じたのは、屈強なボディーを持つデビッド・プラウズ、声の出演は黒人俳優
ジェームス・アール・ジョーンズです。
ルーク役のマーク・ハミルによると、デビッド・プラウズはおしゃべりなのだそうです。
秘密を隠しておれない性格で、しかも、主要キャラを演じているということになると、
スタッフも考えなくてはなりません。ダース・ベイダーの、あの“決定的なセリフ”の撮影は、
『敵を欺くにはまず身内』の理屈で、デビッド・プラウズを欺いて行われました。
デビッド・プラウズの持っていた脚本には「オビ=ワンがお前の父親を殺した」という
セリフが書かれていたそうです。それに対して、ルークが大げさに泣き叫ぶという筋書き。
デビッドは「ヘンだな」と思いつつも信じて演じていたそうです。
ダース・ベイダー、マスクかぶっているので口が動くわけでなし、
どうせ声は吹きかえてしまうわけなので、まんまと騙して撮影終了。
『スター・ウォーズ』の続編の撮影、最大のスパイがダース・ベイダーだったとは!
劇場初公開版、言うまでもなくすべての映像はCGでなく光学合成です。
雪の惑星ホスで白い兵器が戦います。これは光学合成ではとても難しい技術です。
背景が宇宙空間で黒い場合、兵器のエッジが少しずれて黒くなっても合成はバレません。
また、背景に色々な建物がある場合も、建物のエッジで誤魔化せます。
しかし、背景が真っ白の上に真っ白の物体を合成するとなると、少しばかりの
輪郭のズレがバレてしまった場合、ホンモノらしい感じがまったく消えてしまい
興ざめになってしまいます。技術的に非常に難しいので、『帝国の逆襲』以前の特撮映画では
そんな手の込んだシーンを作るリスクを避けていました。
惑星ホスの戦闘シーンは、スタッフが光学合成のタブーに挑んだのです。
コマ送りしてみてください。少し背景のエッジを前景にダブらせています。
後のデジタル版では、デジタル合成でピッタリと合成されています。
今は簡単にできてしまう合成も、
当時の技術者はアナログな技術を懸命に駆使して見せてくれたのです。
膨大な小惑星の中を宇宙船が縫うように飛びます。
宇宙船のみならず、すべての小惑星を別々に撮影して、いちいち合成しています。
映画史に残る多重光学合成シーンです。
小惑星の中にひとつだけジャガイモがあるそうですので、ヒマな人は探してみてください。
私は諦めました。
この多重光学合成で重ねた映像の枚数は、後に『エピソード6』によって記録が破られます。
そして、永遠に破られることのない記録となりました。
あまりにも制作に日数がかかりすぎてしまったために、雲の都市のセットを作る
費用と時間がなくなってしまったそうです。そのために、雲の都市は絵を合成しました。
背景に合成する絵をマット・アートと呼びます。3Dではなく、平面の絵です。
もちろん光学合成です。
絵には平面に見えない精巧さが必要とされますし、合成される宇宙船や人に
絵の雰囲気と同じ照明を当てなければ、観客は違和感を感じてしまいます。
さて、違和感はありますか?
勧善懲悪を越えた
★★★★★
スターウオーズの中で最高傑作と思います。ハン・ソロは捕らえられて冷凍にされていまいます。帝国の逆襲によって同盟軍はバラバラになります。主人公のルークが実はダース・ベイダーの子供であることがわかります。救いようがない内容なのですがこのエピソードが一番好きです。特撮がすごい。氷の惑星で帝国と同盟軍が激突します。白がバックのシーンは露出がむつかしいしゴマカシがききません。当時としては究極の特撮と言えます。