天気予報とは違う
★★★★☆
かなりエキセントリックに危機をあおっています。
この予想があたるかどうかは、天気予報とは意味が違います。
天気は人間が介在できないのに対し、経済は人間が介在できます。
したがって経済予想は、
(1)予想の理論が間違っているために外れる。
(2)人間が適切に行動を改めたために外れる。
という可能性を持ちます。
著者は年内(2009年)にもインフレ到来か、とあおっています。
これを読んだ現在は2009年11月21日、新聞には「3年5ヶ月ぶりにデフレ認定」のニュースがのっています。
少なくとも、インフレの起こる時期は先になりそうです。
現在の日本の物価下落は、中国など、人件費の安い国で製品を作って輸入することで起こっています。
ということは、それらの国でインフレが始まれば、それが即座に日本へ波及します。
ユニクロの格安ジーンズが、昨日880円だったのが、今日は1500円になり、明日は2000円になる、と言う日がくるかもしれません。
こういう本を読んで、鵜呑みにはせず、自分の頭で考えて、生き残っていくことが必要だと思います。
確かに可能性は納得ですね。
★★★★☆
確かに今後世界は悪性インフレに向かう可能性があるというのは読んでいて納得感がありました。ただ、日本或いは自分たちが今後訪れるであろう悪性インフレ地獄に対してどうすべきかを少しでも提言してほしかった。
金やプラチナへの投資について少し触れていたが、こちらは最近ごく一般的に言われている事柄で特に目新しい説明ではない。
差し当たり、今後の日本と世界が向かう可能性のある一つの方向性として参考になる内容である。
理論的に良くわかる良書ではあるが...
★★★★☆
世界が悪性インフレの地獄に堕ちる他ないということが理論的に良く理解できました。
でも、読者としてはこの危機をどう乗り越えていったら良いのかということが気になるわけで、これに対する答えがもっとあっても良かったのではないかと思います。ここまで求めるのは甘えでもあるのですが。
唯一、著者は金とプラチナを勧めていますが、価格変動の大きいプラチナを勧めるというのは少しばかり著者の見識を疑いました。自動車用の触媒としての利用は既に銀で代替できる技術が開発されており、需要の半分はこの先縮小してゆくはずです? 投資に関わるところは少し危ない感じを受けました。
やはり超インフレですか
★★★★★
以前から、未来に関する予測を扱った本が好きで色々読んで来たせいか真新しい感じはしませんでしたが、改めて超インフレになるのは間違いないなと感じさせてくれました。また、そうなった時通貨体制はどうなるのかなということも論理的に、しかもわかりやすく書かれていて非常に読みやすい本でした。今後はお金があっても物が買えない時代が来そうなので、それに備えて食料の確保と、金の保有を早急に進めて行かねば。
お金というエネルギー
★★★★★
お金をほしい、人より贅沢に暮らしたいという思いと
お金を生み出す能力と権力が合わさるとどうなるかを教えてくれます。
さらに、お金と言うもの自体の意味を考えさせられます。
アメリカ発の金融危機と言われていますが
それが、なぜ実感無いのかよーく分かります。
しかしながら、未来は確定していないので
この本の内容以外の結果もありえます。
どんな未来を選ぶかが大切だと思います。
ほしい未来が無いのなら自分で創って見るのも方法ですね。