科学捜査の第一人者9人が
★★★★☆
元科学警察研究所法医第一研究室長など、科学捜査の第一線で活躍してきた方々が自身の経験を書いた本です。
体毛、歯、指紋、足跡、筆跡、ポリグラフ、血液、死体、声紋
と内容も多岐に渡り、語られている事件も、伝説的な事件からまだ係争中の事件まであり、興味が尽きません。
足跡の章では、連続窃盗事件の犯人が残した足跡に旋盤の削り屑がついていたことで、犯人の生活範囲をしぼりこみ、同じ足跡を残す靴を特定するに至った事例が書かれていて、その経緯に感心しながら読みました。
他にも、「あの事件がこんな風に捜査されたんだ。」と驚かされる内容もあり、事件ファイルの名にふさわしい興味深い本です。