全３巻からなる本シリーズは精神力動的な見地から、ＤＳＭ－Ⅳの診断と照らし合わせながら様々な症状を理解できる。理解にとどまらず、治療、適応と禁忌が書かれているので、症状に応じて読み進めていくうちに、読み手の視点も深まっていく。力動的見地の古典から最新知見まで幅広く取り上げられているところが本書の魅力であると思う。ただ、全３巻を買い揃えるには若干値が張るため、手が出にくいのが難点。まずは関心のある領域から購入することを勧めます。