カルト映画の資格十分
★★★★★
シナで八億人が観たとか言われている映画だが、青山八郎の、とてもサスペンス映画とは思えない、まるで海岸で戯れる男女につけるような珍妙な音楽が全編に流れ、ご都合主義的な美人令嬢との出会いやクマとの遭遇、洞窟内でのセックス、理解ある地主が貸してくれたセスナで操縦法も知らないのに東京へ帰る、馬の疾走、そして西村晃の「二千六百五十年の歴史を持つわが国体を」とかいういかにもシナで受けそうな悪役ぶりと、これはもう笑いどころたっぷりのカルト映画としてきっちり評価すべきでしょう。ていうかあの音楽よく監督採用した、と思うのだが…。