異彩を放つ重機
★★★★☆
トミカって、たまに乗用車と離れたモノを作るのが自分には面白いなぁ、と思っているシリーズですが、
コイツは更に異質ですね。なんたって足生えてるもの。一目惚れで購入しました。
スケールは書かれていませんが、実機はかなり小さいようです。(本体の長さ2mくらい)
可動箇所は足部分、基部と関節の二箇所で折りたたむことが可能。四肢が独立するので後ろだけ畳んでおくとかもできます。
畳むとカニってより虫っぽいですが・・・
クレーン部分は基部が45度程度上下可動、伸縮機構あり。先端のフックも動きます。さすがに伸びません。
キャタピラはゴム製で、ちゃんと車輪が入っているので転がし走行できます。
塗装やディティールはかなり簡略化されてます。このサイズでは仕方ないことかも。かにのキャラクター?がシールで再現されてます。
足はネジ止めで無い上、ABSパーツも多いので、本格的な塗装は難しそう。
コイツは触っててとても楽しかったです。車ってよりロボットの域ですね。
先端のフックとシールを外すと、キャノン砲を付けた兵器にしか見えないところもまたいい(笑)
トミカの本質
★★★★☆
この「かにクレーン」たる重機は、足場の悪い難所での作業をするものらしいが、愚生の重機に対する乏しい知識ではその作業風景がちっとも頭に中に浮かんで来なかった。
しかし、例えば「はたらくくるま」とかいった絵本等をよく読んでいる幼児なら、愚生よりも最新の重機に関して詳しいかもしれない。これはそういった幼児の好奇心を更に引き出してやるには最適の玩具だろうと思う。
ミニカーコレクターである愚生としてはトミカのラインナップというのは、最新国産車で、しかもリアルであれば更に良いと思い込んでいた。しかしこのかにクレーンを見ているとそんな事を思った次第である。
やはりトミカというのは幼児でも簡単に買える(買ってもらえる)値段のミニカーであるというのが本来の存在意義かと思う。クルマの好きな若者が減る中、こうした一見ちゃちな玩具ではあるが、将来のクルマ好きを養成するには大切な一台であろうと思った。