インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

東京日和 [DVD]

価格: ¥4,935
カテゴリ: DVD
ブランド: キングレコード
Amazon.co.jpで確認
   カメラマンの島津と、その妻ヨーコ。繊細であるがゆえに、時にエキセントリックな行動に走りがちなヨーコに翻弄されながらも、島津は彼女を愛し続けていく。写真家・荒木経惟のフォトエッセイを原作に、異能の才人・竹中直人が監督・主演したノスタルジックなヒューマン・ドラマ。

   東京の裏路地といった日常的場所を魅力的にとらえる撮影、また夫婦の住む部屋など、細部にまでこだわりきった美術や小道具、ささいな日常の音もにがさない録音、初めて映画音楽を担当する大貫妙子のささやかなメロディと音色の妙など、優れたスタッフワークにも支えられ、これが3本目の監督となった竹中演出も冴えわたる。ヨーコ役の中山美穂が、これまでにない大人の女性を熱演し、新境地を開拓しているのも特筆すべき点だろう。(的田也寸志)

雑誌でシナリオを入手して ★★★★★
セリフをたどりました。

映像も日本語のセンスも特別のものでした。
佇まいの素敵な映画 ★★★★☆
本作は格別に「懐かしい」香りのするシャシンである。竹中直人は周防正行監督と親しく、その周防監督の原点は小津安二郎。小津組はとにかく日本の美しさ・心地よさを世界に示していたが、この作品にもそんな空気がある。平成の丸の内や銀座でロケをしているのに、風景が昭和なのだ。また、アラーキーを演じる竹中直人がいい。東宝の配給なのに松竹大船の役者みたいに見える。監督兼任ということもあり、いつもの爆裂演技が影を潜めていたのが成功の要因だろう。それと陽子役の中山美穂。今回も凛とした表情と憂いのある難しい役どころを見事に演じて魅せた。邦画史に残る大傑作「Love Letter」の二役にも負けない名演だったと思う。残念なのはメイキングが付いていないことだ。名だたる監督たちが多くゲスト出演しているので、その裏舞台なんかものぞいてみたかった。最近の「泣き」系や「予算たっぷり」系日本映画とは一味も二味も違う、佇まいが素敵なシャシンなので、未見の方はぜひ。
不在の美 ★★★★☆
竹中直人は書店でこの原作本に出逢い目頭を熱くしたひとりだという。それはまったくぼくも同じ経験がある。
映画は、二人の実像からは距離を置き、架空の夫婦の記録として観るように望まれている。
荒木経惟は「かえって僕自身のドキュメンタリーになった。夫婦では語り得なかったことを映画は語っている」と言ったという。

演じる中山美穂には、いつか消えゆくあやうい存在としての透明感がみごと漂っている。
彼女のシルエットと表情で、これ以上を求められないほどの適役に感じられる。
映画の陽子はすでに不在ゆえの悲しみと美に染められている。
日常のなかで陽子はフッと居なくなってしまうことがある。不可解な奇行も観られる。その危うさも、この夫婦の絆のひとつの理由でさえあるかのようだ。
問いつめれば関係が壊れていく、個としての人の孤独に対するなんともしがたい故の思いやりがある。

人は、相手への実は伝えきれないほどの感情を持っている。柳川で遊ぶ二人のエピソードの中に感じられるのも、伝えきれない妻へその思いだ。
散歩の途中、気まぐれに散髪する島津が待たせ過ぎた妻の姿を捜すシーンでも、それは溢れるように描かれる。
小舟で疲れて眠る陽子の寝姿には、観る者の胸に込み上げる思いがある。
街角で妻の一人で歩く姿に出会い、島津は「結婚してから初めてひとりで歩く陽子を見た。考えてみれば、陽子は私がいなくても、ひとりで生きていけるのだ」と発見したように思う。
島津は妻に、「そんなに見ないで」と言われ、「うん、見ないようにする」と答えることがある。

互いの孤独の混じり得ない運命の溝の一線を、男女が共に抱えながら、内にある思いを十分に伝えきれないまま、なお共に生活し探究される夫婦の関係というものに、あるかたちの美があるかもしれない。
それは終わり得ない恋愛に等しい。
竹中直人監督主演の名作 ★★★★☆
こんだけ日常にある少し古風なありふれた景色から絵になるものを抜粋してフィルムに収める能力が高い監督は数少ない
『眠る男』、『埋もれ木』などの小栗監督などと似た感じで日常を撮りたいのだからドラマチックな展開などを極力省く、『日本沈没』などとは違い、100%大ヒットしない、だけど絵になる景色が非常に心地よく、妻を愛する竹中直人がすごく純粋で無邪気で、二人で子供のようにはしゃぎまわって、最後まで夢の中にいるような感じで見終えることができた
夫婦って素敵。 ★★★★★
竹中直人さんは前から好きでしたが、この作品を観てますます好きになりました。画面の隅々にまで愛情が満ちあふれてる。中山美穂という女性をこれ程美しく、優しい眼差しで捉らえる事が出来たのは竹中さんの女優としての彼女への至高と崇拝に似た愛情があったからこそではないでしょうか?街中で彼女を遠くから見つめるシーンは素敵で何度も繰り返し観ました。他人にどう言われようと二人はお互いに深い愛情で結ばれている・・・その空気感が全てに感じられ、何気ない日常風景を至福の瞬間に変えてしまう癒しの映画でした。モデルとなった荒木氏がワンシーン登場してます!