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幕末銃姫伝―京の風 会津の花

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 中央公論新社
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生きる姿勢を学んだ ★★★★★
古い考えを固辞する会津藩の人々、江戸からの遊学を終えて新しい考えを持つ覚馬。刀から銃にと訴えるものの受け入れてもらえず、会津は他藩に遅れをとる一方・・・
その後、会津藩主が京都守護職になり→王政復古→戊辰戦争までが書かれています。
銃姫というのは覚馬の妹も八重の事、男勝りな自分のアイデンティティーを求めて生きて行きます。
銃を受け入れられない根底には武士であるという高い誇りがある、藩を思えばとても愚かな事。しかしこの誇り高さに切なさと感銘を覚えました。
そんな中でも覚馬と八重たちは銃を製造し研究を続けて行きます。閉鎖的な藩の中でもあきらめずに生きる姿勢は励まされるよう。
覚馬の舞台が京都に移り、新撰組などと交わされる会話。病にもかかり多くの失望や落胆の中でもやがて生きる希望を見つけて行く。また、戊辰戦争では八重が自分の実力を見せ、指揮を取り果敢に戦う。
登場人物の皆に魅力があり、生きる姿勢を学ばせてくれた一冊です。

日本の幕末に全く興味を持っていなかった私に勉強しようと思わせてくれた本でもありました。
他の方も書いていますがオススメです。
こんな女性がいたのかっと感服 ★★★★☆
幕末の会津藩において、藩士山本覚馬とその妹八重の生き方をテーマにした時代小説です。

先見の明があるが故、会津藩の旧弊によって軍制改革が遅々として進まない現状に憂う覚馬。
そして、武家社会という社会制度そのものに抵抗するかのように砲術に打ち込む八重。

この本を読んでいると、組織制度は老朽化し、老朽化した組織制度の下では人は活かされないのだと、
なんだかはがゆく、いたたまれない気持ちになります。

しかし、戊辰戦争において、八重が女性でありながらスペンサー銃片手に新政府軍相手に勇躍する姿は、
新時代の到来を予感させるとともに躍動感すら感じました。

武士道一辺倒で格式にうるさいというイメージが強い幕末会津。
そこに、およそ似つかわしくない兄妹がいたという事実が、時代のおもしろさを感じさせます。

おすすめです。