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明日の記憶 [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: 東映
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   若年性アルツハイマーと聞くと、悲痛なドラマを連想するが、本作は観終わってどこか希望の光を感じさせる。それでいて、病気の現実を真正面からとらえる。この意味で、ひじょうに好感が持てる作品である。渡辺謙が演じる主人公は、50歳を前にして物忘れがどんどんひどくなる。最初に彼が受ける病院の検査から、観る者に同時体験させることで、アルツハイマーの怖さをリアルに実感させていくのだ。もし自分が、あるいは家族や同僚が…と切迫感を高める展開が見事。
   これ以前の作品ではトリッキーな演出で賛否もあった堤幸彦監督だが、本作では記憶が曖昧になっていくドラマに、その演出方法がピタリと合っている。この種の映画では、得てして悲劇だけが全面に押し出されがちだが、周囲の人間のさまざまな反応、とくに相手がアルツハイマーであることを利用しようとする人間の悪い部分もさり気なく盛り込み、多面的に考えさせるところが秀逸。木梨憲武、大滝秀治ら脇役の存在感も光っている。クライマックスからラストが、これほど心地よいのはなぜだろう? それは作り手の、人生に対する賛歌が託されているからである。(斉藤博昭)
「いま」を生きる ★★★★★
自分の記憶がなくなっていくとき、どのように感じるのだろう。
それまで歩んできた人生は、自分は、消えて無くなってしまうのか。

自分の人生を注いだ人の記憶がなくなっていくとき、どのように感じるのだろう。
その人の記憶によって生かされている自分は、その愛は、消えてなくなってしまうのか。

人生って何だろう。
家族って何だろう。

記憶に宿る全てのものを失い、残された「いま」を生き、そして新たな「いま」に踏み出してゆく夫婦が描かれる。
どうしようもなく恐ろしく悲しいが、少しの希望と強いメッセージを観客の心に残す映画。

妻役樋口可南子の演技が心に沁みわたる。
素敵な女優だ。
永遠の器 【ネタバレあり】 ★★★☆☆
 人は、過去を反芻しながら生きる動物である。喜怒哀楽の思い出を糧にしながら、明日を見つめて生きているのだ。その思い出が、もしも封印されたらどうするだろうか?

 この映画は、若年性アルツハイマー病を患った主人公の物語である。脳の萎縮によって物忘れなどの記憶障害が起こり、末期には家族の名前や顔も理解できなくなってしまう。まるでドミノ倒しのように過去や現在の記憶が消え去り、極端に言うならば「明日の記憶」だけになってしまうのだ。

 主人公の佐伯雅行(渡辺謙)は、突如その病に襲われる。広告代理店の営業部長として、部下からもクライアントからも信頼されていた。大型プロジェクトの契約が決まり、自ら陣頭指揮を執っていた矢先だった。

 妻の枝実子(樋口可南子)は、根本的治療法がない病気に戸惑いながらも、夫の闘病を最後まで支えようと決意する。雅行には結婚式が間近に迫った一人娘がいたが、病については打ち明けなかった。晴れの舞台を病人ではなく、「働いている父親」として出席したかったからだ。

 26年間、仕事一筋の人生を送ってきた彼だったが、病を知った会社の対応は厳しかった。部長待遇から外され、窓際族に追いやられてしまう。そのきっかけになったのは、信頼していた部下による病の告発だった。

 娘の結婚式も無事に終わり、会社を依願退職するが、認知障害は徐々に進行していた。記憶が失われるだけではなく、被害妄想や幻視にも悩まされる。そんな中、彼はある決意をして奥多摩の山に向かう。そこは、枝美子にプロポーズをした思い出の場所だった。

 映画の冒頭とラストシーンで、雅行が作陶した器が出てくる。病の進行を遅らせるために通った陶芸教室で素焼きされ、奥多摩の山で本焼きした茶碗だった。

 器には妻の名前が刻まれていた。いつか彼女の名前も顔も忘れてしまう恐怖に怯えながら、雅行は二人の絆を形にしたかったのだ。病の進行で彼は思い出を失ったが、妻への愛は永遠に器に刻み残されたのだ。
明日の自分 ★★★★★
49歳で若年性アルツハイマーが発症し、経過を辿ってって行く。
時間がたつほどに変わってしまう自分。
でも、それに気づけない自分。
実際に使われるHDS-R(認知症などの鑑別に用いられる評価方法)を用いての診断シーンがありました。
「バカにするなよ」
って答えながらも、質問に答えられない事実。
視聴者をまるでその場にいるように感じさせる空気感、カメラワーク。
告知の際の心理 良く描かれてると思います。

そして最後のシーンで妻を忘れてしまう。
バッドエンディングなんでしょう。
でも、渡辺謙(劇中:佐伯)が樋口 可南子(劇中:エミコ)に会い
「僕、サエキと言います。お名前は?」
「枝に実る子とかいてえみこといいます」
「えみこさんか・・・良い名前だ。」
と、結婚を申し込む前。出会った時の回想と同じ場面をまた繰り返す。
このシーンは見ないと伝わらないとおもいます。
ここの渡辺謙と樋口 可南子の演技力には脱帽。
自然に…自然に相手の思いをくみ取り、もう一度恋をする。
アルツハイマーというテーマを掲げ、そしてそれをリアルに描いていく。
周りにはいい人ばかりじゃなくて、信頼していた人までが騙そうとしたり、現実に起こりうる・起こっていることを映像化したような気がします。

「俺はゆっくり死んでいくんだ。」

渡辺謙の言葉・表情・しぐさ
樋口 可南子の言葉・表情・しぐさ
すべてが凄い。ホントの演技者だと改めて痛感しました。
よくあるヒューマンドラマのような薄っぺらな感動なんかありません。
あるのは夫婦の愛です。深い。

またメインキャスト以外でも大滝 秀治の存在感がすごい。
俺、この人あんまいい役で見ないけど好きなんだよな。
夫婦とは。 ★★★★☆
広告代理店で働く主人公。
仕事に対する熱さと、病気を患ってからの悲哀ぶり。
この対照が辛く、重い。
退職するシーンは涙モノ。

それからは病気と闘う夫婦が描かれる。
結婚して生涯の伴侶がいれば最後のシーンで泣けたんだろうな。

観客の年齢層は高めで、ご夫婦でいらしている方が多かった気がします。
夫婦愛もまた永遠のテーマなのかもしれません。
素晴らしい ★★★★★

渡辺健さんの演技力に脱帽しました。
見ていて、わざとらしさやどう見ても演技だろ。と苦笑を溢すことなく、見れるというのは凄いことだと思います。

自然と涙が溢れてきました。


ラストの妻に向けての一言が、心に染みました。
是非、皆さんに見て欲しい作品だと思います。この作品に携わった方々に言いたいです。
感動をありがとうございました!!