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朝日新聞の「調査報道」―ジャーナリズムが追及した「政治家とカネ」 (小学館文庫)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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「政治家とカネ」に対する怒り「マスコミ不信」のいまこそ読み返すべき本 ★★★★★
「政治家とカネ」に対する怒り「マスコミ不信」のいまこそ読み返すべき本

本書は、朝日新聞横浜支局という一地方支局で、リクルート事件の調査報道を指揮した記者の手になるものである。
日本のマスコミは、官製情報の垂れ流し部門、省庁の広報機関に堕している感が否めないが、本書では調査報道を
「当局に頼らずに報道機関自身の責任で、隠された不正や疑惑を追及する報道」と定義し、
記者はいつも身奇麗でなければならないと戒める。

著者がが関わった「平和相互銀行事件」「三越ニセ秘宝事件」「建設談合事件」「KDD事件」「東京医科歯科大学教授選考汚職事件」
など、豊富な事例を引きながら、調査報道の実際を語っている。

ところで、著者は「政治とカネ」ではなく用心深く「政治家とカネ」と表記している.カネの問題は政治にではなく、
政治家にあると,ぼくも思う。
リクルート事件報道を指揮 ★★★★★
 朝日新聞に山本あり、といわれた、特ダネ記者である著者が調査報道の実際をまとめた本。同氏の「追及 体験的調査報道」に加筆し文庫化したもの。この中では、中曽根元首相にまつわる株取引疑惑、福島交通問題、談合事件、平和相互銀行事件などの、取材過程を具体的に述べているが、なんといっても圧巻はリクルート事件。著者が朝日新聞横浜支局のデスク時代に、この問題と遭遇し、支局の若手記者を指導して、調査のうえ、記事化した。すごいのは、警察が事件への立件をあきらめた川崎市助役のリクルートからの株購入問題を、記事によって公にし、さらにそれが政治家への株譲渡問題、そして竹下首相の退陣までいくことだ。普通の特ダネと違って、彼らが取材・記事化しなければ闇に埋もれてしまった事件。それをねばり強いチームプレイの取材で、表面化させた、これこそ調査報道の金字塔である。この取材の過程が述べられている。もっと詳しいものは、事件後に朝日新聞が出版していたように記憶するが、その本は今もあるか?
とにかく、この本は、新聞記者を志す多くの若者に読んでほしい名著である。