醜い化け物より美女の方が怖い傑作ホラー
★★★★☆
例によって魅力的な悪役の男が素晴しい!
って言うか、発端の過去の事件では、
美女のヒロインの方が悪としか思えないw
映画「ファンハウス惨劇の館」の原作ではなくて、
ノベライズである。
映画部分はこの本の第三部にしか過ぎない。
キャラの因縁を深くした第一部と第二部の書き込みが素晴しい。
映画とは別物と考えた方がいいだろう。
脇役も、女と車とスポーツの事しか考えてないボーイフレンドとか、
美人で頭が良いから大都会に行けば大金GETよ!
と妄想する親友とか、
若者を揶揄してる視点が素晴しい。
渋い知的なおっさん向けのホラーである。
醜いフリークスより、
美女の初代ヒロインの方が怖い傑作ホラー。
トビー・フーパー
★★★☆☆
「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパーが映画化している作品。キング先生のよりは、クーンツ先生のほうが、映画にしやすい?と思えるのは文を読みながら頭のなかで映像化しやすいからでしょうかね。
でも、これに関しては映画の方が面白いと思いました。
今一歩かな・・・
★★★☆☆
日本人にはあまりなじみのない話です。周期的にやってくるサーカスの一団。それを待つ子供達が絡まってだんだんと悪夢のようなストーリーになって行きます。きっと、他の作者が書けばそれなりに面白かったのでしょうが、クーンツが書くと、他が良すぎて比べてしまい、今一歩になってしまいます。もう少し長くてもよいかも
bitter fruit?
★★★★☆
本作はKoontzがOwen West名義で1981年に発表した作品であり、同名映画の脚本(Larry Block作)を元に書いたKoontzにしては珍しいノベライゼーション作品です。映画(Tobe Hooper監督作)も視覚的に面白いセットと素晴らしい音楽の御蔭で上出来なホラーに仕上がっていますが、実はこの映画は本書の第三部『The Funhouse』の部分だけのものであり、登場人物の<過去>が全くと言っていいほど描かれていないので、本書は映画を既に見ている方にも十分お勧め出来るものです。悩める女子高生Amy Harperが主人公の本書は内容的に言うと、キリスト教的背景を持つ(一風変わった)恋愛小説であり、(映画と切り離しても十分に)楽しめる作品だと思います。Koontzがこのノベライゼーションを手掛けるに至った背景は彼自身が1990年代に書き足した<あとがき>に詳細に記されているので、ファンの方はそちらもお見逃しなく。