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さだめ (河出文庫)

価格: ¥546
カテゴリ: 文庫
ブランド: 河出書房新社
Amazon.co.jpで確認
最後が分からない ★☆☆☆☆
話は単純なものなんだけど、
アダルトビデオ女優としてAクラスの評価をもらった佑子。
でも、佑子は全然しゃべらないので
何を考えてるのかも分からないし、スカウトマンの方も
知りたくないという。

物語的にはそれでいいかもしれないが、
読者側からすると何も伝わってこない。
存在感というものがない。
これに、アル中?なのか、の、父親と、
うざったい、タカシは必要だったんだろうか…?
だから、面白くなく、
終わり方も、またいつもこういう終わり方か…
で、結局何が言いたいわけ?って、終わり方で
読んだあと、失望しました。
伝わるものがない ★★★☆☆
芥川賞作家ということで本書を手にしてみたが、今一理解できない部分があった。AV女優とそのスカウトマンとの心理的な駆け引きのようなものは良く分かるのだが、一体何を訴えたいのかが分からなかった。つまり伝わってくるものがなかった。
シチュエーションとしては面白いし、男なら若干でも興味のある世界が舞台となっている。それだからこそ、それ以上に主人公の存在感が光らないといけないのに、今一その光が弱いような気がする。光が弱い分、星も3つとしました。
藤沢周に心を覗かれた ★★★★☆
作者に心の中を覗かれた。胸騒ぎ。藤沢周の描く異次元の世界に引きずられてしまった。いやーゾクゾクが止まりません。心のひだの裏側まで覗かれた僕達は新たな経験として、読後生きていくんですね。
AV業界を舞台に描かれる、男と女の物語 ★★★☆☆
 本書はAV業界を舞台に描かれる、男と女の物語。AVのスカウトマン寺崎は声をかけられたと電話してきた斎藤ユウコという女性と会うこととなり、AVへの出演も決まる。しかし撮影初日になってもユウコは現場に現れず、自宅に迎えに行った寺崎は家庭環境の異様さを知ることに。ユウコのAVはヒットし、撮影が続くこととなるが、寺崎とユウコに意外な「さだめ」が待ち受ける……。

 物語はAV業界を舞台に、中々面白い展開で進んでいき、寺崎とユウコのそれぞれ抱えているものをAV業界を媒体にして現しています。人間ドラマとしては面白い作品ではありましたが、ラストが呆気ない幕切れになっていたのと、どうせならAV撮影現場での主人公達の心の葛藤がもう少し細かく描かれていれば、更に物語の幅が広がったと思えるだけに、読後はやや残念にも思いましたが、展開としては中々に見応えある作品となっていました。