物語はAV業界を舞台に、中々面白い展開で進んでいき、寺崎とユウコのそれぞれ抱えているものをAV業界を媒体にして現しています。人間ドラマとしては面白い作品ではありましたが、ラストが呆気ない幕切れになっていたのと、どうせならAV撮影現場での主人公達の心の葛藤がもう少し細かく描かれていれば、更に物語の幅が広がったと思えるだけに、読後はやや残念にも思いましたが、展開としては中々に見応えある作品となっていました。