鎌田慧の書く人々を、新書で簡易に書いた本
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とかく日本では、国・会社など自分が属する組織に抵抗することが、タブーとされがちである。 しかし組織に踏みつけられていない人の方が、圧倒的に少なく、踏みつけられている者同士が連帯しあわず、逆に陥れあっている。
踏みつけている側が、強固に連帯している姿からすれば、それはブラックユーモアとしか思えない光景である。
鎌田慧の本を代表として、闘う人々を記したルポがある。 それらはベストセラーになることもなければ、メディアで取り上げられることも少ないのだが、本書を入り口として、立ち上がっている人に目を向け、無理せずできる支援から始める人が多くなれば、少しでも今の日本を覆う生き辛さが減っていくのだが・・・