この本の特徴は、ホツマツタヱに関する発見された写本の全ての違いがまとめられていることと、一行一行を、古事記・日本書紀の神代の記述と完全に対応して比較できるということである。丹念に読むと、記紀からホツマツタヱを創作することは不可能に近く、逆にホツマツタヱから記紀を創作することは容易であることが分かる。ホツマツタヱ・ミカサフミ・フトマニからなるヲシテ文献研究の重要な原典資料である。

和仁估安聡本、溥泉本、小笠原本などすべての諸写本の筆記違いが記されている。古事記や日本書紀と対比の比較表記もしてある。本当にこれ一冊でホツマツタヱのすべてが判るわけだ。

古代史を探るヒントが詰まっている。