79よりすごいかも
★★★★★
試聴して戦慄が走り、1も2もなくそのまま購入。
一般的には79年のライヴが格別と謳われているが(フリクションはやはりライヴでこそ怪物としての本性をあらわにする)、どちらかといえば自分はこちらの作品の方が好きかもしれない。
ロックが激烈に解体される衝動的な勢いのすさまじさでいえば79年だろうが、少しノリが直線的過ぎるきらいもないこともない。
そこで、骨太かつ柔軟な演奏技術と狂熱的なテンションの拮抗にて解体寸前の立体的なグルーヴ感を味わうというならこっちだ。録音の美しさもそれを際立たせている。
終始、人間を次々切り殺して行くがごとき、冷や汗の出るような圧倒的緊張感がみなぎっている。