ややオリジナリティーに欠ける
★★★☆☆
扉の外、ライアーゲームのようなハラハラドキドキ感があると言って差し支えない。
物語自体は実に面白い。読書嫌いな人にお勧めする一作である。
ただ、多くの本を読みこなしてきた読者からは少し苦言を呈されそうな本であるのも、また事実である。
まず、謎のゲームに参加させられ、負ければ何かしらのペナルティーが待ち受けている、という設定は、昨今においてはありきたりとなってしまった点が挙げられる。つまり、オリジナリティーに欠けているのである。
加えて、登場人物が冒頭から九人という大所帯なため、やや理解が遅くなる。
上記の観点から、星三つとするが、仔細なことにこだわらなければ、星四つは確実だろう。