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美談の男―冤罪袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 鉄人社
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人間は捨てたものではない ★★★★★
 袴田事件の元主任裁判官を務めた一人の人間の転落と再生。美談の裏に隠された事実を少しずつ明らかにする過程は、一筋縄ではいかない矛盾を抱えた多くの読者の心に静かに、そして厳しく突き刺さるだろう。主人公に対する作者の視線、そして旧友を始めとした周囲の人間の優しさが救いであり、心に深く沁み入る。人間は捨てたものではないと思える一冊。
次のページをめくるのが楽しみな本 ★★★★★
筆者の大変丁寧な関係者への取材などから、一見難解な事柄を非常にわかりやすく書かれています。本を読んでいくと筆者の熊本典道氏への情も感じ取りながら、同氏への評価は二転三転していきますが、裁判・冤罪・美談の向こう・裁判員制度で自分が裁く立場になったらどうするなど、いろんなことを考えさせてくれる傑作です。
また、できるだけ多くの人たちに冤罪袴田事件についても知ってもらいたい。
傑作です ★★★★★
無実の心証を抱きながら死刑判決文を書いたことを公言した、元裁判官熊本典道。
筆者は熊本さんの過去を一つ一つ丹念に取材していきます。
様々な過去が家族や関係者によって明らかになっていくにつれて、熊本さんの印象は
二転三転します。
読者は筆者の真相に迫ろうとする迫力に、時間を忘れて引き込まれてしまうと思います。
非常に読みやすい文章なので冤罪や裁判に興味がない人でも読みやすいと思います。
そして読んだ後にいろいろな事を考えさせられる良書だと思います。

事実は「映画」より奇なり。 ★★★★★
好きな俳優が出演している映画(BOX−袴田事件 命とは−)をきっかけに購入しました。
副題の通り、実際に起こった袴田事件をベースに、無罪の心証を持ちながら、多数決の合議に破れ意志に反する死刑判決文を作成した実在の裁判官の葛藤を描く映画だったのですが…。鑑賞後、2人の主人公「被告人・袴田巌」と「件の裁判官・熊本典道」にものすごく興味が湧いたので。

で、この本はその裁判官について徹底的に書かれたものです。映画では、ん??と首を傾げてしまった矛盾点も、この本を読んで納得したことが多々。何よりも、被告人の死を背負った悲劇の裁判官の美談としてではなく、時に彼を糾弾するような言葉も交えながら、脆かったり弱かったりどうしようもなかったりする「人間・熊本典道」として書かれているので、一気に読んでしまいました。また、熊本氏の家族・知人・友人や袴田事件に関連する方々への取材の様子も書かれているんですが、それぞれに心を打たれます。

敷居の高いテーマを扱っていますが、「個人」の目線におりてきているせいか、とても読みやすいですよ。美談と切り離して書いているのですが、筆者の熊本氏への<情>というのか、いくばくかのあたたかみが感じられることも読後感のよさに繋がっていると思います。裁判とか、冤罪とか、堅苦しく考えず読んで欲しい1冊。