満足度の高さ。
★★★★☆
相変わらず良い内容でした。
…イヤ、正直言うと、あれらのシーンは文字にされたのを読んでいると痛々しくて(かなり詳細に想像つくので)痛々しくて顔を歪めてしまいます。
前々から、あのシーンがある事は承知していましたが、ちょっとやりすぎなんじゃ…とも思ってしまいます。
さて、今回は前巻で曖昧だった部分も補足が付け加えられていて、納得の巻でした。内容も凝っているから、ドラマCDの2巻分でも分厚くならざるをえないという感じで、ありだと思います。
個人的なお気に入りは、ゴウとガイの挿し絵とそれに関するシーンです。不謹慎にも『ガイかわいい〜』と思っちゃいました。
いまひとつ物足りないのは、これは全巻共通で言えることなのですが、キャラ同士の絡みが薄い。あっさりしている。ところですか。ユダ視点での書き方だそうなので、ユダとシン、ユダとルカ。などというのはしっかりあるのですが(それでも抜けているとこがちょいちょい)、例えばシン(ルカ)とレイ、四聖獣同士などユダ以外のキャラ同士の絡みが極端に少ない気がします。重要ではないシーンだから省いているのかなあ〜とも思いますが、これでシンとレイが仲が良いって言われても、ちょっとピンと来ません。元々あまりこの二人だけのシーンは少ないですが。
ルカとレイは単に個人的に欲しいシーンが省かれているなぁ‥と思っているだけなのです。
セリフが無かったりして、代わりに心理描写が書かれていたりしますが、案外セリフで関係や想いの深さを認識するので、思うだけじゃあな〜と思います。
誰もいないところで、つい口から出たセリフ。想いの強さが見える気がします。
と、まぁ全体に批判的な評価内容となってしまいましたが、断じて悪くないです。新エピソードが加えられていたりして、楽しめます。(あれ?説得力ありません?)
ルカの目に引き込まれます。キラのツンデレ(!?)もいいです。マヤがカッコいいです。