おもしろい作品でした。実在の事件を基にしているということは、救われない遺族だけが残されてしまったんですね。
どちらかが犯人、なのに断定されないもどかしさ。食い違う証言。
映画羅生門の現実版ですね。
蛇足ながらチャン・グンソク氏を初めて見ましたが、髪を結ってる時とラストのサラサラヘアーのあまりの容貌の違いにびっくりしました。ほんとに美男ですね。

まず最初に、面白かったです。

被害者の無念さとか、検察の動きとか。

本当なら絶対にこういうテーマの作品は見ないんですけど。


真実はどうあれ、
どちらがやったのか、で話が進んでいくのですが、
どちらもやった、とは思わなかったのでしょうか？と思いました。

普段なら社会派ドラマは見ないのですが、
今回は、【美男ですね】に出ていたチャングンソク氏が出演ということで見たのです。

唐突ながら、アレックス単独犯説には、疑問が残りました。
ピアソンの方が怪しい。実行犯ではなくても実行犯をそそのかした位はしたでしょ？
とか疑いたくなる、そういう怪演技が素晴しかったです。
いろいろな表情を見せて、信ずべき人間か、断裁されるべき人間か、こちらまで検察官同様翻弄されます。

ピアソンは老獪な感じ（親でさえ、息子を信じず、そんな環境で、自分で自分を守ることになれた人間）、
アレックスは、子供っぽい感じ（陽だまりすくすくで、守られてきた大きな子供、良くも悪くも素直？）で演じ分けられていて面白かった。


蛇足ながら。
この作品でのチャン氏のファッションは
数種類しかでませんが、
それでもかっこよかったです。

華があるんですね。

面白かったです。

本当にあった話と言う事で、すごく生々しいです。
チャン・グンソクがカッコ良くてつい応援したくなりましたが・・・
殺された役の人のコメントが、良かったです。

人気者チャン・グンソクssiも，どうも映画ではパッとしませんね。
彼が出演した「楽しき人生」「待ちくたびれて」「ドレミファソラシド」「赤ちゃんと僕」で，何とかヒットといえるのは「楽しき人生」だけで，あとはどれもズッコケてしまいました。本作も興行面ではとても成功したとはいえませんが，何とかイメージチェンジを図ろうと初めて悪役に挑戦しています。
しかし，麻薬，殺人という超アウトロー役（外見的には高水準です）は流石に荷が重かったのか，演技力不足を露呈してしまった感があります。
映画的には，1997年に梨泰院で実際に起きた殺人事件を題材としているのですが，これまでの映画作りと違って，かなり事件に深入りしているというか，ノンフィクション的で，映画というエンターテイメントの世界の話ではなくなっているような気がします。
真実を追求することで，追う側と追われる側の息詰まるスリル感を演出しようとしたのだと思いますが，結果的には，商業映画の域を脱し，韓国社会に問題提起をするというような意義深い映画になっています。
殺人人事件の容疑者として逮捕されたアメリカ国籍を持つ二人の韓国系アメリカ人，二人の内のどちらかが間違いなく犯人なのに，二人とも殺人犯としては無罪になり，その後アメリカに戻って自由に暮らしているのです。
映画は，こんな理不尽なことが許されていいのかと，韓国国民に訴えかけています。
チャン・グンソクssiをお目当てに楽しもうというお考えなら，この映画ははっきり言って楽しめないと思います。