客観的に。
★☆☆☆☆
同人誌に掲載をされたお話しが中心で、17つの短編からなる作品です。10ページ未満の作品もいくつかあります。また、つながりのあるものは片手で数えられる程度で、ほとんどは単独でストーリーが展開しています。
書評を要約すると、作者の自己満足の作品です。最初の1/4を読み切った所で疲れ、続きを読むのをやめてしまいました。(その後に読みましたが)
内容について。前半は意味(意図)や、何を伝えたいのかを読み取ることが難しいものが多く、後半は内容がどこかで見たことがあると感じる作品です。
絵について。タッチはとても温かく、ヒサエさんの良さがでています。しかし、デビュー作ゆえの背景の乏しさや、作画の稚拙さは目を覆いたくなります。
土星マンションが好きなだけに、この作品は土星マンションを読む前には絶対に読んでほしくはないです。
好き嫌いもあると思いますが、よく出版できたなと言える作品だと考えました。
名言多数。 生と死について、やさしく描く。
★★★★★
こんなにやわらかく「生と死」をテーマにできたのかと感心してやまない。
シュールさと独特の作画が見事なハーモニーを奏でる短編集。
やさしさ・愛しさ・生と死を包み隠さず表現する。
でも温かい。無限の広がりを感じるのに不安は解消されている。
この本を読めば、夜の闇は優しくなるはず。
このマンガは、大人にこそ読んでほしい。
必ず世界の見え方を変えてくれる。そんな一冊。
大切な想い
★★★★★
可愛らしい表紙に惹かれて購入。大人向き絵本のような内容・絵柄で、心地よく読めました。
「ヒミズの丘」「こあくまとよる」「ぶどう摘み」が特に良かったです。
この作品を読んで、少し振り返ってみる時間をつくってみてはいかがでしょうか?
じ〜・・・ん・・・って感じの感動
★★★★★
う〜ん。全部。いいですね。たぶん岩岡ヒサエさんって最初等身大の普通の人物でマンガ描いてたんじゃないのかな(しらんけど)今回の同人誌の短編からはそう臭わせる部分がありましたね。
そういう熟練した手で、キャラをデフォルメさせるんでしょう。だからキャラの顔はみんな単純なんだけど、活き活きしてるし、キャラの想いがホント、『じわじわじわじわ・・・』と読み手に伝わってきます。それはもう「サイキョーのマンガ描き」ということと同義ではないかと思うわけです。まじで。
独特な世界観も売りなのでしょう。でも、一番日常的な「しろいくも」がホントにすばらしいです。あんな少ないページで、あんな二、三頭身のキャラクターで、あんな少ないセリフで、読み手を感動させることができるなんて、ホントにホントにすばらしいことです。
老人と犬が死ぬ話なんて「あざとい」といえばそれまでです。「わざとらしい」といえばそれまでです。
けど、たぶん。「しろいくも」には「そんなこたどうでもいい!いい話なんだ!いいマンガなんだ!」と思わせる『何か』があります。絶対にあります。
ちなみに現在IKKIで連載中の「土星マンション」も良いです。ミツくん好きです。おススメ。
☆アリガトウ☆
★★★★★
独特のタッチとカワイらしいキャラクター達、
心にじんわりと染みてくるストーリー、
どれをとっても愛に満ち溢れている!
単なるお涙ちょうだい漫画では終わらない
奥深くも素晴らしい短編集。
「しろいくも」は何回読んでも泣けます・・・
「ホッピーズベア」とサクラの話も好きです。
こんなに素晴らしい作品をありがとう。