まず、かなり会話が長くて一章進めるのにもめちゃくちゃ時間がかかりました。
次の会話が終わったらセーブをしよう、と思っても20~30分もかけられてはたまりません。
クリアまで持って行っても、まったく意味の分からない伏線が目立ちました。
あと良いネタを持ってきていたと思ったのが、結局消化されないまま終わってる物とか…。
戦闘は正直ぬるいです。タイミングさえ合わせてしまえばどんな敵でもまず倒せます。
せめて自由戦闘の報酬をもっと上げてほしかった。
これじゃあLvがゲーム側に維持されているようなものです。って、実際難易度上げるために維持してるのでしょうが…。
EDは割り切れない部分もあると思いますが、やっぱり人によって好き好きだと思います。
ゲームって、こういう風にストーリーだけを見るためにやるものだったっけ?とふと疑問に思いました。
キャラも良かったのか悪かったのか、本当に微妙でした…。
それでも個人的には、かなり良い作品だと思います。
戦闘は基本的サモンナイトと同じですが、ペインリングという魔法系の技も使えます。最初に説明書を読まないと、敵に強力な技を使われいきなり全員の体力が半分まで減るという事態にも陥りますが、慣れるとかなり便利です。
内容もシリアスではあるものの、現実的(世界観としてはファンタジックですが…)で仲間を疑ってみたりなんだりで、ただのゲームという感じがしないのがいい所です。
敵にも色々と事情があったりで、結構考えさせられます。
声優さんがなにやら微妙なものの、それも最初だけで、慣れると結構愛着がわきます。
ただ、エンディングが…。
全体的にシリアス(一般的にバッドエンディングと呼ばれるもの)で、救われない感じがします。
スペシャルエンディングという普通のEDもあるにはあるのですが…、
そこが星4つの原因です。
好き嫌いがはっきりと分かれる作品なので、『なんでゲームでまで暗い気分にならなくちゃならないんだ』という考えをお持ちの方には、お薦めできません。
私的に気に入っていはしますが、購入の際には、くれぐれも気を付けた方がいいと思います。
その他、ヨハネがシャ○に見えて困る、とか、アラギはGBA版の黒髪の方がよかった、というか基本的にキャラクターはGBA版の方がよかったのに、という細かい不満あり。(そういえば、GBA版には剣血と武器交換もとりあえずあったなぁ)
さて、舞台は「1」の昔の世界であり、シナリオもB/M色ではあります。
しかしこのゲームには、B/M世界を構築する重大な要素が決定的に欠けています。
それは何かと言えば『愛』。→いや、マジで。
そして武器交換と剣血。
このゲーム自体は☆3つですが、「BLACK/MATRIX」シリーズと考えた場合☆1つ。
「コレにB/Mと冠するのはどうだろう?」と言うのが正直な感想。
「1」は全ハードを制覇し、賛否両論の「2」も100%まで遊び倒しましたが、いくらマルチEDでもこの作品はやりこみする気になれません。