タイトルのとおり、体育会系英会話教材です。
ひたすら、ルーチンワークで覚えていき、日本語をほとんど意識せずに、きちんとした発音で使えるようにするのが目的の本です。時間もかなりかかりますが、根性と目的意識がはっきりしている人でないと厳しいです。しかし、これをしっかりやれば、日常会話はそれなりに話せるようになります。
一つの文に複数の表現が書かれているのは、非常にポイントです。日常会話において、複数の表現を持つことはシナジーが働き、後々の伸び率が違ってきます。
短期間の成長を目指すのではなく、長時間の投資をかけることにより、最初は伸び率が低く、後々強烈な伸び率が経験できる本です。
日常会話ができれば、外人と話すのがおもしろくなります。

CDのナレーションは遅いです。遅いと文句をいう人もいるでしょうが、これはリスニング用の教材ではなく、あくまでも口語用、つまり初級スピーキングの教材です。きちんと聞いて、きれいな発音でしゃべれるようにするための遅さです。これにリスニング能力向上にはほかの方法をしてください（その意味でも、時間がかかります。普通は両方を目的にしたい人が大勢でしょうが・・）
ただし、時間をかけて自分がきれいな発音になれば、リスニングは確実に向上します。

まとめると、合うか合わないかが大きいので、きちんと中身をみてから購入しましょう。特に短期間で少しの向上もしくはリスニングを目的とした方は不向きです。

旧版のアメリカ口語教本の別売CDの録音は、これぞ上級編といったスピード感があり、あの速度に合わせてシャドウイングするのは至難の業であった。だからこそチャレンジ精神をかきたてられてアメリカ口語教本のマスターに努力している人も多かったと思う。今回、改訂版が出たので、衝動買いしてしまい、iPodへも新版を登録したが、どうもワクワクしない。結局、旧版の音声に戻してしまった。遅い英語の録音と速い英語の録音の２種類を準備するなり、なんらかの工夫をしていただきたい。

大学時代の教科書なので、改訂版にも愛着を感じる。

当時は「恐ろしく難しい本」だと思ったが、今は「品のあるアメリカ口語英語で授業を受けられたことは、幸せだった」と思う。

確かに言い回しが古くて、ちょっとお高くとまっている感じがする文例もある。
しかし、公の立場で発言する人や、クラス感のある英語を将来使えるようにするために勉強している人には、とても良いのではないか。

癖はあるが、海外でも恥ずかしくない品のある英語基礎力を付けたい人には、お勧めの教材だと思う。

上級編とは思えないＣＤの遅さといい、中途半端な文章改訂といい、
他の方々と同様にがっかりしている。
クラーク氏亡きあとに、教本全体の指揮を執る人間がいないためであろう。
クラーク氏並みの熱意と実力をもった監修者・執筆者が現れなかった（探さなかった）ため
この本は歴史的使命を終えてしまった。

どうせなら、改訂前の版を買っておけばよかった。

私もこの改訂上級・中級を衝動買いした。
旧版全４冊の愛用者は多かったのだろうが、私もそのひとりだった。
内容を確認し始めて、がっかりした。特にがっかりしたのは２点。
１．上級用には各章、Essayを書かせる問題が追加されているが、単にテーマ提示がある
だけ。パラグラフ構造等への教育的配慮は全くなく、モデル・エッセイ例も全くない。
少なくとも自学には向かない。「Speaking主体の本であり、必ずしもWriting用ではない」
という反論があるかもしれないが、中途半端な問題追加に有意な教育効果は期待できない。
２．各章Presentationが一新されていない。故クラークの名文を残したい気持ちはわかるが、
せめて５０％程度は、より現代性のあるテーマにかわっていることを期待していた。
結論：「改訂版」ではなく「補訂・新装版」と表記すべき。故クラークの遺産継承に敬意を
表しても、星２つ。