美しい本
★★★★☆
彼の授業が好きで、早稲田の授業に出ています。
この本は、彼の語る口調がそれそのまんまに現れていて、読み進めるほどに彼の顔が思い浮かびます。
第二章の生まれる が、非常に印象的でした。
人は真似る。生きるために先住者を真似ます。
私も必死に真似ました。
彼の言うとおり、「個性的であれ」と奨励しながら、上手に先住者を模倣しないとつまはじきにされる世の中です。
ほとんどの人は本当のことを言わないだろうし、書かない。
でも、彼は口にするし、書く。
だから、彼はいまでも美しく生きている。
同質化のドライブに押しつぶされそうになるマイノリティにやさしい一冊でした。