正にアメリカで見るような住宅のオンパレードです。
東京の住宅で考えるNot so bigでは全くスケールが違いますが、それを別にすれば優れた住宅例がたくさん載っていて面白い本です。
アメリカで建築家が建てた家ですが、超有名建築家ではないところで、とっても親身に作ったのが感じられます。色々な人の作品が載っているので、その作風の違いも楽しめます。

洋書の中でも、お洒落っていうよりも（趣味はリアルなアメリカ人の好みを出していると思います）実用的な本だと思います。センスの良さでは他にいくらでも勝る洋書があると思いますが、この本には、ちゃんとした図面が載っていて、家全体を理解する事が出来るので、お洒落なインテリア本よりも、家を新築する方には役立つ本になっています。

美しい写真と豊富な事例でボリュームがあります。
家の外観というより、内部の空間の作り方について
さまざまな工夫が写真と文章により解説されています。
この本を読むと、間取りだけで家を評価してしまうことの
誤りがよくわかります。
限られた予算であっても、工夫次第でお洒落でセンスのいい
部屋を作ることができる、ということが納得できます。

解説文章にもノウハウが豊富に記載されています。
英語はそれほど難しくありませんが、ところどころ知らない単語、理解できない文章などあります。

どんな工夫をすれば　not so big house　が作れるのか、安心感の得られる空間に必要なこと等、多くの写真や平面図で分かりやすく説明されています。どの家もユニークそしてアットホームな雰囲気でいっぱいです。写真の中のディテールを見ているだけでも楽しい本です。人それぞれのライフスタイルにあった家づくりって大切だなと思いました。これから家をたてる方にはお薦めです。