オンブラ・マイ・フ
★★★★★
池袋モンパルナスについて書かれた本を読んでいて「・・・ヘンデルのラルゴを大声で歌いながら・・」という一節にはたしてどのラルゴかずっとひっかかっていました。その後全く別の本(音楽とは無関係)にやはりヘンデルのラルゴが出て来てどのラルゴか調べたら
どうやらオンブラ・マイ・フのことらしい。確かにヘンデルは知らなくてもどこかで聴いたことのある曲と言えます。ヘンデルのラルゴといったら何番などといわずにこの曲のことなのですね。 このCDはヘンデルの歌曲ばかりで構成されていて2曲がソプラノとのデュエットですがあとはボストリッジのテノールのソロ、素直で感情に走りすぎないボストリッジの歌声は聴いていて心地よく16曲で1時間余はBGMとしても最適です。 生き急いだ池袋モンパルナスの若き芸術家達は熱く歌ったことでしょう。