ラフ集合の具体的な使い方が記されている。
1章では、車の最前面（フロントマスク）についてのラフ集合による解析と新規提案の例ある。

ヒトの感性がどのようにして物理量に表し設計要素に結びつけるのかが良く理解できる．
しかし，この手法で実際に商品化された事例に関して書かれてはいなかったので星４つにしました．

　現在研究で他の分析法を用いています。
その方法で行き詰まりを感じつつも、新たな解析法を学ぶことをためらっていました。
他の解析法は難しく手に負えないと考えていたからです。
しかし関係ないと思いつつもこの本を開いたところ、意外にも面白く学ぶことが出来ました。
そして知ってゆくにつれ、もしかしたらラフ集合を使った新たなアプローチがあるのではないかと思うようになりました。
この本により新たな道が開けました。

ラフ集合をこれから学習しようとしている人にはうってつけの本多と思います。
現在，ラフ集合を本格的に学ぼうとしたらペーパーを読むほかに方法がありません。そういった問題を解決してくれる本だと思います。ラフ集合という言葉で敬遠している人でもきっと理解できる本なので，解析ツールの発掘の第一歩として読んでみてはいかかでしょうか。

感性を分析する最新の数学的な手法として、世界で注目されているラフ集合をとても分かりやすく解説してあります。日本にはラフ集合の本は洋書しか紹介されていませんが、はじめての日本語の本で、かつ、数学の専門家でなく、応用側の読者を対象にした入門書なところが素晴らしいです。
かつての「ファジー」ブーム再来の引き金となる待望の書といえるでしょう。