時空を越えて愛する人に囲まれた、幸せなバスの生涯!
★★★☆☆
古いボンネットバスが人々の情熱によって時代を越えて再生され、瀬戸内の町から越後の山中にもらわれ、震災から立ち上がろうとする山古志の子供たちに勇気を与える、という物語。
多くのエピソードが実話ということですが、それに「愛されるモノには魂が宿る」という設定と、フィクションを含めたすべてエピソードを結ぶツールとして「海の色をたたえたビー玉」を登場させることで、時空を越えた一筋の物語になってます。
悪人が登場しない素直な物語という点で子供に勧められる一方で、登場人物のセリフや心理描写がケータイ小説並みに軽いのが気になりました。少なくとも宣伝文句にあるほど「泣ける」作品でもないと思います。