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The Golden Oldies

価格: ¥3,059
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサルJ
Amazon.co.jpで確認
   TV番組『福山エンヂニヤリング』内のコーナー「Factory Live」にて、福山雅治率いるスペシャルバンドがカヴァーした邦楽曲をアルバムリリース。
   アコースティックギターとオルガンの優しい音色をバックに、温かいヴォーカルで優しく歌いかけるチューリップのカヴァー<1>、寺尾聰の大ヒット曲をシブい魅力でよみがえらせた<5>、ゆったり流れるリズムに伸びやかなギターサウンドが重なる<10>など、ジャンルにとらわれない古き良き名曲をセレクト。福山雅治の幅広い音楽ルーツや、ジャパニーズ・ポップス&ロックの原点に触れてみるには最適なアルバムだ。(松尾宣子)
久しぶりに聴いたのだが、これはホントに名盤です。 ★★★★★
ハードディスクの大掃除中にたまたま
外付けのハードディスクの中にあった音源。

あらためて聴いてみるとこれはスゴイ。
選曲も曲順も最高だ。

何よりも福山雅治さんの先輩アーティストたちに対する
敬意と愛にあふれたカバーアルバムだったということを再認識する。

発売からすでに6年以上たっているけれど
これはホントに名盤です。
宝物 ★★★★★
全ての曲が福山雅治によって、新しく生まれ変わっている。といっても、アレンジがとても丁寧でアコギ中心なので、原曲の良さもそのまま残っている。
はっきり言って、これ以上のカバーアルバムはない!!原曲を殺さず、生き返らせている。
「青春の影」「コスモス」といったしっとりバラードから「勝手にしやがれ」まで歌い上げる福山には脱帽という他ない。
個人的には、上記の三曲と「浅草キッド」「ファイト」あたりが感涙ものだった。
誰もにオススメできる最高のアルバムです。
The Golden FUKUYAMA ★★★★★
彼は音楽に関して、いわゆる「頭で考える」ことを一切していない。ただ良いものを良いと受け止め、それを慈しむ愛情を持っている。だからどんな曲も、すんなりと人の胸に染み入ってくる歌を歌える。収録曲を見ればわかるように、ジャンルや、有名な曲であるかどうかなど、彼の前にはなんの意味も持たないものになってしまう。聴けばわかる。
「青春の影」は彼は何度も歌っているはずの曲だが、いわゆる「慣れ」を微塵も感じさせない。この一曲だけで、彼の音楽に対する真摯な姿勢を汲み取ることができるほどだと思う。「ルビーの指環」や「雨のバス」は寺尾氏・花田氏に対する尊敬の念が顕著に感じられる。
「勝手にしやがれ」のオリジナリティーには感服。これも愛情のなせる技だ!
良いものは良い、のだ。

以上。
先輩アーティスト達へのオマージュ ★★★★☆
1曲、1曲聴いていると福山さんの先輩アーティスト(中島みゆき、沢田研二、財津和夫、井上陽水、加山雄三、越路吹雪、寺尾聡さんたち)への尊敬の念を込めたオマージュ的一枚だと思います。「勝手にしやがれ」はジュリーの原曲も聞いたこともあるのですがそれとまた違った福山さんらしいいい曲に仕上がっています。「ファイト!」は中島みゆきが歌っているより好きかも。
丁寧なOUTPUT。カヴァー作品としてレベル高し。 ★★★★★
福山という歌手は音域に無理をせず、その代わりその領域内では曲想へのアプローチを最大限に工夫してみせる歌手だと思う。それは他人の歌を歌う今作でこそよく判り得た。

曲選はどれも歌いやすく、それゆえミクロな表現に於いてどれだけオリジナリティを出せるかが問われる課題で勝負してきている。その方法は日本の名曲たち先輩たちに向け、その趣を尊重する姿勢だ。情感の作り方は彼らしく胸に落としたバリトン声の奥深さを基調におく。だが、単純に低い音にすればそれなりのイメージになる、という素人レベルではない。旋律を寸胴一辺倒で歌う落とし穴を避け、曲想・曲主題へのアプローチにおいて丁寧に曲を分解し、詞と行間のひだに己のバリトン声を客観的に照らし合わせ、どんな声色の変化やOUTPUTにすれば原曲を超えられうるか考え込まれている。

例えば、「ファイト!」における歌い方だ。“ファイト”のファという言葉の発音方法だが、ここは「a」母音とその音型で、音の弧がふわりと浮き上がり、言葉の優しさを詞中の意味合いに於いて強調する性格を原曲は持っている。しかしそれは中島みゆきの女性的な表現においてその発音、音型の優しさが生れるのであって、男性がこれにアプローチするのは非常に難しく、下手をしたら気持ち悪さすらうみかねない。たまにグリークラブの音源で彼女と同じアプローチでの演奏を耳にするが、やはり男性が女性表現をする際のリスクの面が出てしまっていた。
だが、彼のとった方法は「a」母音が鳴る時間を短くし、変わりに「f」の子音にキレを持たせることで“ファイト”という言葉に、男性的な力こぶで、新たな意味、着地点を作り出している点だ。女言葉を男が歌っても言葉が生きている。借りてきた呪文ではなく本当に彼の言葉でファイトとメッセージを送っている。このしっかりしたオリジナルの骨格を作り出せている点にこの歌手を聴く大きな理由が存在する。