リーのツイストシリーズの第一弾ですね。トムジョビンに全曲デディケート。やはり初心が肝心というか、最初の試みが一番素敵というのか、これが一番すっきり楽しく、そして美しく仕上がっていて素晴らしいですね。ジョビンの曲を少しでも知っていれば、相当楽しい思いが出来るはず。デイブグルーシンが参加した曲。もうそれはそれは、彼の世界になっていて、リズムの取り方やメロディにぴたっと合った美しいピアノの歌い方が心に強く残る。例えば、"BONITA"。例えようもなくデイブ独特のロマンティックな演奏で、曲名通りの耽美的な仕上がりで涙です。ハービーハンコック、イエロージャケッツ他のアーティストも凄い演奏だが、全体を通して聴くと、やはりデイブがいかにユニークで美しい音楽を想像することが出来るピアニストか分りますね。また、このアルバムで一曲、アートポーターがソロを取っていることもポイントが高い。事故でお亡くなりになってしまい、既に随分たってしまっているが、"DINDI"のキュートなソロを聴く度に残念だなと思います。

主にジャズフュージョン系のミュージシャンが参加したアルバム。オリジナルよりもかなりファンキーでジャジーな仕上りですね。参加しているのは＝リーリトナー／デイブグルーシン／エルデバージ／オリータアダムス／エリックマリエンサル／ハービーハンコック／アランパスカ／アーニーワッツ／イエロージャケッツ／アルジャローなどです。とても聞きやすいサウンドアレンジになっています。コンピレーションアルバム＝企画ものですんで。多くのミュージシャンを一度に味わいたいと思うひとにおすすめ。ずばりオアシス系＝スムーズジャズテイストのさわやかなメロディーがドライブのおともに最適なのではないかと思われます。オリジナルを知らなくてもぜんぜん大丈夫な。そういうアルバム。ほおをそうっとなでるようなサウンドが好きなあなたにおすすめ。

『ストーンフラワー』＝ハービーのピアノソロは素敵です。
こんなの聞きながら軽井沢方面にドライブなんていかがでしょうか。聞いた印象はずばり『ひたすらソフト＆メローなスムーズジャズ』ですね。