レイ先輩とアンはこれからのDXの王道(?)をサポートするブレーンなんだねぇっていうのが現れているかのような表紙のイラストでした、そういえば。そして怒涛のように語られる事実2がルーディーとDXの関係!
DXのおとぼけぶりとルーディーの逆上振りが笑えます。でもそんなにショックだったのなら、何でルーディーが前巻まで持っていたジェムの名前は「恋の思い出(だっけ?)」だったんでしょう??ルーディー、なぜだっ!?
というわけで、巻頭はかなりハイテンションに人間関係が明かされていきますが、秀逸なのはフィルや竜胆、ルーディーのそれぞれのDXへの接し方の描き方だと思います。必ずしもはっきりとセリフや絵になっていなくても、サブキャラの彼らの言動からは各人の抱える背景や事情が垣間見え、それが生き生きとしたキャラクターの魅力にもなっています。特に今回は竜胆が光っています(その分(?)イオンはかなり控えめ)。竜胆の生国ウルファネアがストーリーにどう関係してくるのかも予想がつかず面白いところ。
そういうわけで、総括すると、この6巻では、DXを取り巻く人々とDXとの友情(というか、近いような遠いような人間関係の距離)を描きながらも、これまでの「学園もの」的展開とは異なった様相を帯び始めています。DXの次なる冒険(成長)の伏線らしき人間模様が絶妙に盛り込まれ、読めば今後の展開が待ち遠しくなること間違いナシ。読者の期待を裏切らない続きといえるでしょう。