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I Am Sam

価格: ¥1,396
カテゴリ: CD
ブランド: V2 North America
Amazon.co.jpで確認
このジェシー・ネルソンの胸にぐっと来る物語では、サムという戦う男(ショーン・ペン)が自分の娘の親権を取り戻す為に弁護士を雇う。ビートルズの歌に傾倒し、人間の英知と感情の真実を無邪気にまで信じる男の物語である。ビートルズの素晴らしい歌達が映画の中でここまできいているのは、この映画の芸術的仕掛けの巧妙さによるが、自分のヒーローの宝物のような歌を自分がカバーするのだと心ときめかせた数々のコンテンポラリーなアーティストの顔ぶれも見逃せない。演奏は極めて原曲に忠実であり、オリジナルの際立った素晴らしさを力強い様々な声のみで伝えている。エイミー・マンとマイケル・ペン(ショーンの兄弟)の夫婦はTwo of Usに共鳴せずにはいられないし、ニック・ケイヴの惚れやすい男の低い声で歌う感傷的なLet It Beはまさに彼のものである。新解釈にはもっとリスクがつきまとう。ポール・ウェスターバーグは裸になって鼻声でNowhere Manをつぶやき、レノンに本来そなわったディランへの執着を強く印象づける。ハウィー・デイのHelp!は、心配の叫びではなくて、絶望の葬送歌だし、グランダディは、Revolutionからエネルギーををすいこんで独善的にアルト・ロックしてみせる。ビートルズは、自分達に対する世間の評価を磨いてくれる人などまるで必要としていないが、このアルバムは、彼らの歌の最もふかいところにある遺志を、なぞろうとする遠い旅を試みている。ロックは最も素晴らしいメルティング・ポットなのだ。
僕は ★★★★★
なんと言ってもLet it beにやられました。ニック・ケイヴにこれだけストレートに歌われると涙が出てしまう…

全て良いですが僕の中ではもうこの一曲だけで☆5つにしたいくらいです。
1日のはじまりにも、おわりにも。いいです。 ★★★★★
映画のサウンドトラックって、
映画のおまけのような印象があるような気がします。
私個人は「サントラ=映画に寄りかかった存在」
(単体では楽しめないという弱さを抱えた作品)
という先入観を持っていました。

だから、このアルバムにも期待していなかったんですが……

聴いて驚きました。
先入観ぶっとびました。

このサントラ、ものすごく独立しているんです。
映画のサントラであることを忘れちゃったみたいに、
両足でしっかりと立っている。

ビートルズのカバーなので、ネタそのものが安定しているのですが、
それを忘れてしまうほど、それがどうでもいいことになってしまうほど、
ここには独特の世界があるのです。

このアルバムを聴くと、
私はいつも何かを思い出しそうになります。
そして、いま生きているこの世界も、なかなかわるいもんじゃないや。
という気分になります。

長々と書きましたが……
つまりは単純に、おすすめです。
映画にあった見事なサントラ盤 ★★★★★
 Beatlesのカバー作品には当たりはずれがあるのだけれど、この作品は、映画も観ないで論評しては、いけないタイプの存在だと思います。

 個人的に言うと、昔から、ドライブに行くときにBeatlesとか古いフォークソングを聴かされ続けてきた娘が、この映画の上演の後に、僕の誕生日にこのCDをプレゼントしてくれました。
 「ちょっとオリジナルと違うけど味があるよ」と言うのが、中学から高校まで吹奏楽部にいた娘のコメントでした。そしてそのとおりでした。

 個々に取り上げたら、玉石混交の決していいアルバムではありませんが、このCDをもらってすぐ映画館に行ってこの感動的な映画を見て〜興味のある方は、DVDの方のレビューを見て下さい〜、全ての曲が違和感なく映画に溶け込んでいるのを見て、聴いて、オリジナルサウンドトラックを映画無しで判断してはいけないと肝に銘じた次第。

 確かに、不出来の曲もありますが、映画のシーンでは、見事にはまってます。

 サウンドトラック、映画のバックグラウンドミュージックとは、そういうものではないでしょうか?だからこそ、映画のBGMには個別の著作権が与えられ、それを著作権法29条でプロデューサーに著作権を集中しているのではないでしょうか?

 個別に音楽だけ取り出して映画のサウンドトラックを論ずるのは、妥当とは思われません。私は、映画と一体としてのこのCDは、結果として完璧だと支持します。
サントラ兼ビートルズ・トリビュート・アルバム ★★★☆☆
 かなりの人気を誇る映画でしたし曲もビートルズのカヴァーばっかり、ときたら、このサントラが売れないはずはないですよね・・・・。アコースティック・ギターをフロントに据えたアレンジが多く聴きやすいですし。
 でもそういえばポールが褒めてたカヴァーって、Ray Charlesの"Eleanor Rigby"とStevie Wonderの"We Can Work It Out"ぐらいしか思いつきません(金沢明子の"イエローサブマリン音頭"も気に入っていたという噂もありますが)。
 実際どの曲も聴き始めは「お!」と嬉しいような気がするのですが、サントラ一枚通してはツラくて聴けないですね。「ビートルズ至上主義」を唱える気は全くありませんが、こうしたトリビュート物は大抵オリジナルが如何に素晴らしいかを再認識させるだけのものでしかないような気がします。
 例外的にワリと好きだった演奏も数曲ありました。まずA.マン&S.ペンの"Two Of Us"が良いですね。A.マンのはもう一曲も良かったです。あとS.マクラクランの"Blackbird"。あと、気だるいN.Caveの"Let It Be"!原曲と全然違う、あんなアレンジがあったんですね。

ブラックバードが最高です ★★★★★
サラ・マクラクランの歌うブラックバードは最高にかっこいい。西海岸のニューエイジの香りも感じられ、うっとりしてしまいます。麻薬のようです。このアルバムを買ったのは、映画を見てブラックバードのインパクトにやられたからです。Mothre Nature's Sonの曲もいい。思い入れが伝わってくるし、歌手が完全に自分のものにしている。また、逆にビートルズの曲の凄さがわかるという意味でいいアルバム。