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Ummagumma

価格: ¥5,807
カテゴリ: CD
ブランド: EMI
Amazon.co.jpで確認
初期サイケ路線の集大成的傑作 ★★★★★
ピンク・フロイドの4th。1969作
スタジオアルバムとライブ音源の2枚組という変則的な作品であるが、
内容は初期の実験的な精神性の集大成ともいえるアルバム。
のっけから妖しげなメロトロンが鳴り響き、続いて美しいピアノの音色が
やがてアヴァンギャルドな不協和音へと変わる。鳥の鳴き声などが聞こえる
サイケロック的なピクニック感覚と、神秘的な静謐感が合わさった音作りは
聴き手をぐいぐいと引き込んでしまう深みがある。幻想的なメロトロンの音も美しいが
アコースティカルなフォーク的な牧歌性もいかにも英国的な情緒をかもしだしている。
ライブアルバムの方は1st、2ndから4曲を演奏。スタジオ盤以上に躍動的な演奏が楽しめる。
ピンク・フロイドの傑作実験記録集。 ★★★★★
正直言ってこの70年前後の、実験精神旺盛だったころのピンク・フロイドが一番面白いですね。当時私は、音も演奏もあまり良くない海賊盤を一生懸命集めたものでした。バンドはギルモアを中心に、シド・バレットの創造した、SF的なサイケ路線の楽曲をライブで演奏しつつ、彼ら独自の解釈によるブルースをベースにしながら、現代音楽的なアプローチも取り入れ、前人未踏の音世界に分け入っていきました。その記録がこの2枚組み作品です。当時は、まだレコード会社からのアルバムの売り上げ目標とかのプレッシャーがあまりなかったのか、特に各自のソロの面では、本当にのびのびとやりたいことをやっています。後に「オリンピック周期のバンド」と揶揄されるくらい、作品を出さなくなくなった彼らですが、このアルバムでの潔さには、唖然としてしまいます。ピンク・フロイドを聴いたことのない人が、聴くにはチト厳しい作品ですが、「狂気」や「ウォール」といったメッセージ性の強い作品ばかりがピンク・フロイドの魅力ではないと思います。この作品集には、後期の作品には聴かれなくなってしまった、深い陶酔感や無垢の感動があり、これはこれで大変すばらしいものです。
ウマグマの意味は80年代の「ニャンニャ○」 ★★★★★
 1969年にリリースされた初の2枚組アルバム、シングルでは「ポイントミースカイ」等のビートルズのようなキャッチーな楽曲をリリースしながらこのアルバムではアンキャッチーな楽曲が多く、アートロック的な内容に仕上げている。最もキャッチーなナンバーはファーストアルバム収録の「天の支配」で、アルバムバージョンよりも長尺で、何度も何度もライブを重ねて楽曲が進化している。ライブトラックは他の3曲もスタジオバージョンよりも曲の危険度、妖気度が格段に増加している。これを目の前で見せられた観客は一生忘れられないのではないかと思うくらいのインパクトがあると思う。2枚目のスタジオ録音はC面がリック、ロジャー、D面がデイブ、ニックで分担し、自分の分担を好き勝手に作曲演奏している。このアイデアはリックのソロアルバム制作が契機になったと以前本で読んだことがある個人的にはニックの打楽器をメインにしたふざけた変拍子ループの曲が好きだ。デイブの楽曲は77年のソロアルバムに収録されてもおかしくないようなボーカル曲も収録されている。初めてフロイドを聞こうと考えている人は本作を避けた方がいい。「原子心母」や「モア」「神秘」が好きな人が本作に手を伸ばしても大丈夫だと思います。
60年代風幻想サウンドの総決算 ★★★★☆
ピンク・フロイドは2作目「神秘」で当時のサイケ文化を反映した幻想サウンドを完成させたが、4作目となる本作、特にライヴ盤は彼らの60年代サウンドの総決算と言える。その「神秘」からの2曲(「太陽賛歌」と「神秘」)、CDでは本作だけしか聴けない「ユージン、斧に気をつけろ」(DVDでは「ライブ・アット・ポンペイ」に収録されている)がハイライトと言っていいだろう。「神秘」はオリジナルとさほど変らない長さだが、「太陽賛歌」は原曲の約2倍近い長さの演奏となっている。69年の録音ゆえか、ライヴの音質は極上とは言えないが、次作「原子心母」以降の磨きがかかった音楽とは一味違った彼らの60年代独特の世界には捨てがたい魅力がある。「天の支配」は後年のギルモア中心となったピンク・フロイドのCD「p・u・l・s・e」(DVDの方ではありませんので注意を)での演奏と比べるのも一興だ。

一方、スタジオ録音はメンバー4人各自が作った曲を集めている。実験音楽の色が強い、私の好みではない曲が多いが、アコギ主体のウォータースの曲「グランチェスターの牧場」やギルモアらしい曲作りの「ナロウ・ウェイ三部作」は注目に値する。彼らの実験音楽風の曲はこのスタジオ盤で終わりになる訳ではないが、フロイドの歴史の中で前衛色が強い一枚がこのスタジオ録音盤である。玉石混交と言っていいだろう。スタジオ盤の全体的な質を前作「モア」と比べれば、私は「モア」の方に軍配を上げる。

なお、上のジャケットの写真を見て、あれ、と思う人がいるかもしれないが、緑のケースに2CDを収め、そのケースの穴から有名なCDジャケットの1部が覗いている状態を写したものである。CDパッケージには見慣れたジャケット写真全体が使われているので、ご心配なく。
暗中模索の時期 ★★★★☆
僕は多分これを家庭教師をしていたバイト代で買ったように記憶している。当時2枚組みで4000円、1ヶ月のバイト代が5000円の時期である。レコードの価値観が違いますね。レコードを大学の先輩に見せたら、その先輩は同じくバイト代で藤圭子のコンサートチケットを買っていた。そういう時代であった。レコードに関しては、その後メガヒットを連発することになるまさに前夜にあたる作品が入っている。「ユージン斧に気をつけろ!」ネーミングがいいですね(そのままですが)。意外とこれを聞くことが最近は多い。ザラザラした魅力がある。