前作より確実に成長している
★★★★☆
前作に続き、往年の名作アニメをジャズアレンジした1枚。
他の方も指摘されてる通り、演奏とアレンジのレベルが前作よりはっきりと上がっている。
特に、アレンジの内容が前作より格段にいい。自由度が高まり、ジャズとして成立している。
1曲目の「宇宙戦艦ヤマト」などはバディリッチの「Nutville」を意識したとしか思えない
アレンジの内容でとてもびっくりした。
とはいえまだ演奏のレベルとともに成長の余地はある。女性バンドの宿命か、肺活量が
絶対的に足りない場面が何ヶ所も見受けられるし、ソロのパートでそれが顕著である。
そこをを克服したときに、真に素晴らしいバンドになるだろう。1作目からの成長を見ると、
それも期待できるバンドである。
大進歩
★★★★★
コンセプト先行で演奏力が若干ついていってない感じがした1stに比べ、大幅な進歩。
企画モノからバンドとしての形ができつつある。
適度な未熟さ加減がこういった伸びシロを生むわけで、ちょっと追いかけてもいいかも知れないと思った。もしかすると化けるかも。
アレンジのバラエティーは維持しながらも、JAZZへの志向ははっきり。
でも、このわかりやすさが最大の武器なのだから、これ以上はJAZZ道を追求する必要はないような気がする。
JAZZあるいはブラスの入門編としては最適だろう。
かといって聞き込んでいる人には向かないかというとそうでもない。原点に返るという意味も含めかなり楽しめるはず。
「ガッチャマン」「はじめてのチュウ」あたりは幅広く受けそう。スタンダード好きには「愛・おぼえていますか」をぜひ。
評価は演奏だけなら星4つ、網タイツ加点で星5つ。
肩の力を抜いてくれるJAZZです
★★★★★
アニメゆかりのあの曲この曲を、ブラスジャズスタイルで演奏するユニークなバンドです。
先日、とあるジャズイベントで初めて聴きましたが、譜面なしの演奏でフリーにやっているようでいて、実はコンセプトをしっかり持って、アニメソングを「こういうアレンジもあるんだよ」という感じで楽しませてくれました。
女性ばかりの平均23歳のバンドだそうですが、遊び心とグルーブ感に溢れていて、なかなか侮れない。
ジャズ好きな方が聴いても、「おっ?なかなかやるじゃん!」と感じられる演奏です。
子供さんのジャズ入門編としても、大人の方が気楽に楽しめるジャズとしてもおすすめの一枚です。
隠しアイテムもあります(♪ちゃぁーら!へっちゃーらっ♪、の曲です)ので是非ご一聴を。
ゆうちょんまげ
★★★★★
第二弾出ましたね。ジャズというものはそもそも「自由」に対する渇望と闘争といったものの時代背景から生まれたものです。日本が誇る熱いアニメ文化とのコラボレーションに単純にとても前向きなものを感じます。もちろん今回のアルバムの内容も、2006年の日本という決して明るくはない時代背景の中で誕生したことにとても運命に似たものを感じました。曲目はアニメのタイトルがつけられていて、メロディからは明らかにそれとわかる情熱が感じられた。やはりライブに行ってみたいと思う。ブラスバンドはやっぱりライブに行かなければならない、と前作に続き思わされた。他人に進めることができるアルバムの一枚です。