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アメリカの毒を食らう人たち―自閉症、先天異常、乳癌がなぜ急増しているのか

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東洋経済新報社
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科学的に疑問だらけ ★★☆☆☆
アメリカで今最もホットな化学物質汚染問題を取り上げようとしている点では高評価できます。当事者にインタビューがあったりで、ルポとしての勢いはありますし、実際、公害問題などは国家や企業の利権を守るばかりに隠れてしまうきらいがありますので、社会問題として提起する役割は大いにあると思います。

しかし、個々の環境中化学物質と疾病との関連を論じるのに科学的な裏づけから乖離してしまっている感があります。たとえば、thimerosalはワクチンの防腐剤として用いられる有機水銀化合物で、2000年ころから自閉症との関連が大議論になってきたのは間違いない事実ですが、さまざまな研究の結果、有為の関連が認められないという結論に至っています(しかし本書ではそういった議論は示されていません)。また、乳がんの章では、化粧品に含まれるパラベンが元凶として槍玉にあげられていますが、病因として本当に直接の関連があるのか、乳がん急増の元凶はパラベンだけなのか、そういう冷静な議論がすっぽり抜けています。はじめの章で紹介されているように、スーパーファンドサイト(アメリカの環境汚染指定地区)の井戸水で生活して癌が急増した例では、明らかに環境化合物と疾病との関連があるでしょうけれど、そのほかは科学的に疑問ばかりが浮かぶ内容でした。

著者は明らかに科学者ではないので、糾弾するつもりはありませんが、社会提議を投げかける内容であるからこそ、慎重かつ冷静な議論をしてほしいと願うばかりです。少なくとも、(国や企業などの太鼓もちでない)毒物学者などへの取材が必要なように思いました。
アメリカだけでなく世界中に忍び寄る人体汚染 ★★★★☆
水の汚染、食品の汚染、大気の汚染等どれも対岸の問題ではなくて日本でも起きていること。なかでも第6章乳癌産業は圧巻である。医者も製薬メーカーもピンクリボン運動も早期発見を言うが、何故!癌の原因を追求しようとしないのか? 原因を絶たない限り癌は増えるばかりであるのに。そこを追求した鋭いルポになっているところがすばらしい。癌、とくに乳癌を予防したい方は必読。
巨大企業擁護のアメリカ政治のおぞましさ ★★★★☆
 環境破壊、人体に対する毒性がはっきり分かっているにも関わらず、莫大な政治献金を武器に規制を逃れ、政治的擁護を受ける巨大企業。今現在も毒性の高いワクチンが生産され続けている。国民の健康よりカネがすべて、というアメリカ政治がおぞましい。
 衝撃的な内容だが、少々ヒステリックな語調が鼻につく。
アメリカの毒を食らう人たち―自閉症、先天異常、乳癌がなぜ急増 しているのか ★☆☆☆☆
久しぶりにトンデモ本を読んだと言う感じです。自閉症、発達障害を知らない人はすぐに飛びつきそうなテーマでした。予防接種に含まれる添加物チメロサールによる副作用として自閉症が激増している、と言う告発ですが、自閉症が先天的な脳の発達障害と言う事はまったく無視されています。日本でも少し前に予防接種に含まれる水銀により自閉症が増えたと言う報道があり、小児精神科や自閉症協会が否定していました。とりあえずこの本を読んで感じたのは作者は自閉症がどう言うものなのか理解していない、と言う印象を受けました。この本に書かれているのは自閉症だけではなく、先天性異常、乳がんについても言及されています。確かに汚染物質によってがんリスクが高まったり、先天異常の発生率が増えるの理解できます。でもこの本に関しては・・・疑問と言うか突っ込みどころ満載のような気がしました。
汚染社会の実相を丹念に暴く力作 ★★★★☆
タイトルの面白さからなんとなく手に取り、内容に思わず引きずり込まれました。特に、最初の章に出てくる米国本土の海兵隊基地における飲料水汚染には、正直驚きました。海兵隊の上層部が汚染された水源の存在を知りながら、そこに住む兵士やその家族に、何十年も平気でその水を使わせていたというのは、まさに耳を疑う話です。米海兵隊については、沖縄での少女暴行やイラク・ベトナムでの「残虐な戦いぶり」が報道されますが、上層部は自軍の兵士や自国民に対してすらこんな仕打ちをするのなら、当然という感じです。また、予防接種と自閉症のかかわりというのも初耳でした。しかし、こういう取材を続けている著者の身の上が心配になります。女性のノンフィクション・ライターということですが、どこかの国の下半身分野専門の女性ライターにも読ませたいですね。