ホークスコメディとしては平均的な可笑しさ
★★★★☆
ケイリー・グラント、マリリン・モンロー出演、ハワード・ホークス監督のコメディ。これらの名前を並べただけでコメディ映画ファンなら観ずにはいられないでしょう。「ヒズガールフライデー」(1940)以後、コメディ作家としてのホークスの力量は落ちています。しかしながらホークが監督したコメディがもはや増えることはないので、本作は傑作とまでは言えないですけれど、これがこの価格で観られるならお値打ちです。映画をみて感動しようなどという甘い考えを持っていないタフなコメディファン向き。なお、「教授と美女」(1941)にあるようなロマンティックさはほぼないのでそれは期待しないほうがいいでしょう。