でも是非読んで、笑って頂きたい。
ラスト1/4くらいは飽きるだろうけど、それでも数年に1回は読み返したくなる、引越ししても処分出来ないくらい、私には大切になってしまった本です。
人間はいろいろな道具を作ってきた。しかしこの本に登場する道具達は、「どこにでもあったようで、どこにもなかった」はずである。しかし読んでいると、あってもおかしくないと思えてくる。ひょっとしたら、別役氏も知らなくて、どこかの民族資料館にあるのかもしれない、という気になってきて困るのである。あえて探そうとは思わないが、いづれ近い物を発見してしまうのではないかと、少々不安になってくるのである。未来にこの本が発掘されたなら、日本古来の道具解説書として研究対象となってしまうのではないだろうか…大いに問題である。
特にものごとに素直に反応するタイプの人には、この本はお勧めできない、あまり読ませたくない。わたしだけが何度も読んで、何度も喜んでいたい本なのである。