デジタル機器固有のノイズを大幅に抑制する「VLSC」 CDのデジタル信号のD/A変換時に発生するパルス性ノイズを抑制するために、一般的にはLPF(ローパスフィルター)が使用されます。
しかしこの回路では効果が不充分なため、音質劣化の原因となるノイズが残留してしまいます。
特許技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry:ブイ・エル・エス・シー)」は、このノイズ固有の正負対称の超高周波には一切追従しない回路で構成。
結果としてパルス性ノイズの大幅な抑制を実現しています。これまで常識とされてきたLPF処理から脱却することで、
デジタルオーディオ技術のポテンシャルを最大限に引き出し、本来持つ細やかなサウンド成分まで正確に再現することに成功しています。
上級機C-733で投入する先進技術を、小型サイズのC-705FX2においても同様に組み込みました。
微細なニュアンスまで豊かに再現する 24bit/192kHz DAC D/A変換回路の中枢には、さまざまなデジタルオーディオ機器での搭載実績を誇るシーラス・ロジック社製の高分解能24bit/192kHz DACデバイスを採用。
「楽器の倍音成分など微小な成分まで引き出す」というオンキヨーのサウンドコンセプトに基づいて「可聴帯域外のノイズが極めて少なく、聴感上のS/N感に優れている」という特性を持つこのデバイスを選択。
微小な音楽情報を漏らさずアナログ信号に変換するため、ディスクに収められたサウンドの魅力を余すところなく存分に引き出します。
小さな音楽情報を守る、徹底した振動対策 上級機C-733から継承しているのは回路技術だけではありません。
これまでの開発検証を通して音質に良いと特定できた電子部品の選択や回路レイアウトを可能な限り組み込むことにより、クラスを超える高いレベルの音楽表現力を獲得しています。
さらには剛性の高いアルミフロントパネルや共振に強いシャーシ構造を採用し、CDドライブメカや各回路基板の防振対策も徹底。
これらの細部にわたる配慮により、音質に有害な振動が発生することを防いで楽器やヴォーカルの細やかなニュアンスまで余すことなく再現することができます。