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地図で読む世界情勢 第2部 これから世界はどうなるか

価格: ¥1,575
カテゴリ: 大型本
ブランド: 草思社
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紛争と環境をテーマに世界を読む ★★★★☆
世界の歴史を取り扱った第1部に引き続き,この第2部では紛争と環境をテーマにしています.今も世界各地で紛争が起こっていますが,地理的情報を絡めて読むとその紛争の意味がよく分かります.

特に第1部に比べて,統計データも交えたグローバルな視点となっており,ちょっと勉強っぽい感じです.内容的には今の状況を地図を使って分析しているのみで,副題の「これから世界はどうなるか」という問いには直接は答えてくれていません.本書を読んで自分で考えなさいということでしょう.

地図はどれも美しいので見ていて飽きませんし,いろいろな表現方法があるもんだと感心してしまいます.
原題は『地図の下にあるもの〜地政学の地図』 ★★★★☆
フランス衛星放送テレビ局アルテにおいて
毎週10分放送される長寿番組の記念出版第二巻。
原題は『地図の下にあるもの〜地政学の地図』と
云うらしく、こちらの方がより内容を表していると感じる。

ヨーロッパの本だけに、コートジボワールやギニア湾、
トルコの巨大ダムといった話題は
日本で出版される類書にはあまり見られなく目新しい。

確かに個々の事例の掘り下げは、
この分量では物足りないかもしれないが、
普段日本のテレビのニュースだけで観る世界の姿を
違う視点から眺めるには悪くないだろう。
異なる視点 ★★★★☆
フランスの衛星放送番組が、15周年の記念に出版した書の翻訳版。
2部構成となっており こちらは第2部ですが、どちらから読んでも大丈夫です。

著者は地政学者。地政学とは、「地理が政治や国際関係に与える影響を研究する学問」とのことで、その研究成果をそのまま本にしたような内容です。

良い点は以下。
・オールカラーで視覚的に分かりやすい
・普段日本ではあまり取り上げられないアフリカや南米の記述が多い
・日本の主な海外ソースである米国に対して距離をおいた冷めた見方をしており、異なる視点を教えてくれる

一方、以下の点がやや気になりました
・原書が出版されたのが、2005年ということもあり、一部データが古い
・一項目が4−6ページ程度であり、地図が多い分、本文の記述の踏み込みが物足りない

まずは気軽に眺めて、気になった項目を更に調べてみれば良いのではないでしょうか。
事の重大さが伝わらない ★★★☆☆
「第1部 なぜ現在の世界はこうなったか」の続編。

我々が感心を寄せなければならない問題に真摯に取り組んでいる労作なのだが、イラク戦争の中継をTVで見ていたとき、茶の間でTVゲームを見ているような錯覚を覚えたのに似た違和感を覚えた。

ビジュアルで訴えようとしたのだろうがもっと小さな地図でも十分に判別できる。本当に言いたいことは本文にあるはずだがこちらの方には工夫が足りない。有名な戦争写真の1葉のほうがよっぽど雄弁だと思った。

せっかくのアイデアが活かし切れていないところが残念。
欧州の視点も必要 ★★★★★
昨日(2007.09.03)購入。こうして図解してもらうと、同じ情報を文字だけで読むのに比べ10倍良く分かる。個々のテーマについては、ごくあっさりした解説で物足りないが、一通り概観するにはよい。アフリカや南米など、普段、日本にとって縁の薄い情報が豊富なのは、さすが旧植民地と繋がりが深いフランス情報である。 なお、本書は2分冊の後半なので、第1部(青い表紙)と併読をお薦めする。 読み物としては、歴史を描いた第1部が断然面白かったが、「現在と将来」を考えるのは第2部である。 本書はフランスのTV番組から出来た本だという。欧州人の目は当然ながらアメリカとは一味違い、アメリカの動きに冷ややかであることを、翻訳ですら感じる。 我々は、独・仏発の情報にもっと注目してよい。 日々の情報を収集するためには、やはり仏・独語のどちらかは、インターネットニュースを読める程度に身につけたほうが便利ではある。