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鯨を釣る男―天才ホテリエマイク近藤の生涯

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: オータパブリケイションズ
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マイク近藤にシーガイア再建は可能だったのか? ★★☆☆☆
数年前に雑誌に出ていた話なのだが、リップルウッドに買収されたシーガイアは、大規模なリストラや経費節減をしても、いつまでも赤字を減らすことが出来なかった。
実はその元凶は、リップルウッドが運営を委託したスターウッドグループ(シェラトンを含むアメリカのホテルチェーン)にあった。
それはスターウッドの外国人幹部(この本の主人公の近藤マイク誠は日本人だが、ここでは外国人幹部待遇だった)が約30人来日し、同時に同じ数の秘書兼通訳を雇ったのだが、この通訳が買収されたシーガイアの日本人トップより高い給料(一説によると1000万円以上の年収)をもらっていたらしい。
もちろん外国人幹部の年収は数千万円だっただろう。
その当時のホテルの現場では、筆舌に尽くしがたい程の厳しいリストラや経費削減に耐えつつ薄給で頑張っていた有能な日本人社員が去っていき、残ったホテルマンの士気は落ち、現場は無力感でいっぱいだったと語られていた。
そこでシーガイア側は現場のモチベーション低下の原因だったスターウッド(シェラトン)と契約を解除したが、その翌年にいともあっさり黒字決算に転換したことでマスコミでも話題になった。
つまり最初から金食い虫だったシェラトンなんかと契約する必要はなかったのだ。(もし再建を依頼するならば、日本のホテルチェーンで十分だった)
だからマイク近藤が天才ホテルマンだったとしても、スターウッドに在籍していたのであれば、再建は絶対不可能だったのである。

それとこの本で疑問なのはマイク近藤の直属の上司で、この本のタイトルになった彼を「鯨を釣る男」と命名したリップルウッドのホテル部門のグレーニー社長に取材をしていないのと、スターウッド入社前の彼の恩人(高校やホテル学校の恩師に、シェラトン以前に勤務していたホテルの関係者、アメリカ人の友人など)に全く取材していないので、なんで英語も話せず渡米後にノイローゼになった青年が、いきなりスーパーマンのように変貌した理由が全く分からなかった。
それともうひとつ疑問なのだが、マイク近藤は高卒後にスタンフォード大付属の語学学校で勉強して、半年後(18歳6ヶ月)にスタンフォード大学に入学。在学中にホテル学校にも通っていたと書かれている。
そして21歳になる直前にスターウッド入社と書かれているのだが、その計算で行くと2年半で大学を卒業したことになる。
いや、スターウッド入りする前にNYの某ホテルに就職したことになっているから、実際は大学に在籍は2年ぐらいだ。
なおこんな超名門大学を2年で卒業は、ノーベル賞受賞レベルの人でも不可能だ。
ところで日本の高校を卒業し半年語学学校に通った程度の人間では、どんな優秀な人間(日本で一番賢い子)でも、アイビーリーグと難易度は大差ないスタンフォード大にいきなり入学はまず不可能だそうだ。
この手の大学は勉強以外にも、スポーツや芸術などの特技やボランティアの実績が重視されるし、なんの特技も無く英語で苦戦していた非進学校出身の彼では、入学は不可能なはずだ。
日本人で日本で教育を受けたスタンフォード大や大学院入学者は、日本の大学からの交換留学生や企業からの派遣、日本の超一流大学を卒業してから入学、北米の他大学からの編入に限られるそうです。また日本のアメリカンスクール出身でもまず不可能だ。その証拠に大学時代の写真も無いし、もちろん卒業写真も無い。
実際はスタンフォード大付属の語学学校→ホテル専門学校で勉強しただけだと思う。

でもこの本の全編が、このようなマユツバ物の話で構成されているわけでないと信じたい。


鳥肌が立ちました。そして涙をぼろぼろ流してしまいました。 ★★★★★

「ホテルの仕事は普通の仕事より5倍大変だけれど、
            10倍楽しいんだ。ホテルには人生がある」

 マイクさんが言い残したコトバとして、この本のオビに載っていまし
た。このほかにも、ホテルで働く人にとって、大事なフレーズや、感動
のメッセージがたくさん書かれています。

 私はそんなキーワードやフレーズの数々に線を引き、印をたくさん書
き込みました。
 そして、思い悩んだとき、それらを読み返し、また元気をもらおうと
思います。

 私は本を時間をかけて読むほうですが、この本は、なぜかたった3時
間で読み終えました。それだけ夢中になってしまったのでしょう。
 マイクさんの志を受け継いで、ホテル業界を盛り上げたい。そのため
にも、たくさんの人にこの本を薦めたいです。
気合とパワーを与えられる青春論。こんなスゲー&かっこいい日本人がいたんだ! ★★★★★
シーガイア再建に奮闘したマイク近藤氏が、お亡くなりになったことを
知って、びっくりしました。2001年には、シーガイアの救世主として次々
と改革を果たしていたのに・・・。彼はなぜ死んでしまったのか? 
そんなことを考えているときに、本書が出版されたんです。

ホテル業界では若手のホテルマンの憧れとして有名なカリスマですが、
いつも伝説のような話を伝え聞いていて、でも実際には一度もお会いす
ることなく亡くなられてしまったマイク氏は、私にとってはまるでどこ
か遠い世界の偉人のような存在でした。

でも、本書を読み、数々の功績と共に記されていたマイク氏の人柄・人
間臭さ、周りの人々の心に残していったものを感じたとき、そこにマイ
ク氏の魂の存在を感じることができました。いまどき、ここまでストイ
ックに一つのことに突き進んでしまう若者がいたことにも感動します。

こんな素敵な人間が心血を注いできたホテル業界に自分も携わっている
ことを本当に幸せに思いますし、誇りにも感じます。


この本、そしてマイク氏の人生から、大きな力をもらいました。