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壬申の乱の謎―古代史最大の争乱の真相 (PHP文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: PHP研究所
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壬申の乱の最大の原因? ★★★★★
大化改新の中心人物である天智天皇が崩御した後、皇位継承をめぐって皇大弟である
大海人皇子が近江朝の大友皇子との戦いが、「壬申の乱」である。

著者の関氏は、天智天皇が白村江の戦における失政が、近江朝では孤立状態をもた
らし、近江朝自体が蘇我氏を中心とならざるを得なかった点を重要視している。
また、蘇我倉山田石川麻呂の乱での要人暗殺などを繰り返して、難波宮の孝徳天皇
を追い込み、「中央権力から蘇我氏を排除する。」ことを執拗に繰り返す。

これが、最大の原因であるのではないかかと指摘している。

史学界での通説を更に検証を進めて、古代史の全体像を想像する著者の姿勢に、改
めて頭が下がる思いである。
やや証明不十分かな ★★★★☆
関氏の見解はなかなか面白いし、その見解に従って見た古代史の流れにも
個人的には蓋然性を感じる。これが真相だったんじゃないか?という。
だからこの関氏の見解の発展に、個人的に期待しているのは間違いない。

ただ、現段階では関氏の見解が正しければ、という大前提そのものの証明

がやや不十分だと感じる。通説含む他説への感情的批判もないかわりに、
他説との相互比較、そのうえでの自説の正当性の説明、という態度にやや
欠ける。小説ではない、学問的価値という部分ではこういう表現はマイナス
だと思う。
記紀中心の通説に伍していくには、もっと証明や比較検討の視点が必要だと
思います。
その点の分だけ、星を1つ減らしてます。