ただ、現段階では関氏の見解が正しければ、という大前提そのものの証明
がやや不十分だと感じる。通説含む他説への感情的批判もないかわりに、他説との相互比較、そのうえでの自説の正当性の説明、という態度にやや欠ける。小説ではない、学問的価値という部分ではこういう表現はマイナスだと思う。記紀中心の通説に伍していくには、もっと証明や比較検討の視点が必要だと思います。その点の分だけ、星を1つ減らしてます。