原書四冊分を要約したまとめ
★★★☆☆
原書第一巻の内容で著者が強調する大切な引用句の半分くらいが抜書きされています。第二巻の内容が一割、第三巻の内容は一割にも満たない。四巻、わが最上の罫譜は知りませんので何とも言えませんが、罫譜の説明が一番多くのページ数を占めています。他にも廃刊物のページの抜書きも少々。一言で言えば歯抜けしたチョイス物。一巻だけに比較するとコスト面では随分お得感があります。
抜粋しますと・・・。
「理論体系は極めて膨大で、基礎を習得するのにも、かなりの努力を要すると思われます。」
「グラフのそれを活かすも殺すも読み手の認識力次第です。極めて奥の深い世界と言えましょう。」
出端からこう来ます。これを見て嫌だなと思う人なら初めから触れないほうが良いかも知れません。
国内市場の分析には欠かせません
★★★★★
一目山人が開発した一目均衡表を著者が社内の勉強マニュアルとして当初書き始めたということです。
基本となる転換線・基準線・先行スパン 1・先行スパン2・遅行スパンの説明から始まり、各々の線を見てどのように判断するのかという判断ポイントまで言及しています。
また波動の種類、値幅観測のための計算方法も見逃せません。
個人的に参考になったことは好転に至る以下のステップです。
1.転換線に押さえられ下げ続いた相場がようやく転換線を突破・・・打診買い
2.次いで基準線を突破するか、または均衡表が好転↓
3.遅行スパンが好転
4.実線が抵抗帯の下限を突破
5.実線が抵抗帯の上限を突破
2もしくは3のステップで本格的な上昇相場になる確率が高いそうで、買いのタイミングであるということです。
今でも日経先物などの取引にはこの分析方法を利用する方々がたくさんいらっしゃいます。
内容もとてもわかりやすいのでお勧めです。
研究価値アリ!
★★★★★
テクニカル分析本は、過去の分析をするのが常。
当て嵌まって当たり前。。。
例にもれず、この本も一目均衡表の
「時間論」、「波動論」、「値幅観測論」
の3大柱を過去のチャートによって解説してくれてはいます。
しかししかし!
元々、著者はじめに、および、発刊にあたり、といういわば序文で、
安易な理解によって取り組まないように注意喚起しているように、
一目均衡表の読み手によって、予測は千差万別ならざるを得ない事実は
認識されております。。。
あくまで、一目均衡表の副読本的な位置付けですが、
一目均衡表の基本的概念はキチンと解説してくれていますから、
あとは読み手の認識力・読解力次第で、
充分に一目均衡表を強力な武器に出来得ると思います。
個人的には日柄論に興味がありますので、今後研究してみます。
一目均衡表を知りたい方は購入して損は無いハズです!
一目均衡表の” 研究 ”書
★★★☆☆
一目均衡表についての入門書であり、
一目均衡表自体について知る本という印象でした。
実際の相場で使う場合を想定して、
多数の事例をあげて解説している書ではありません。
より実践的な見方を知るならば、
例えば、
新井邦宏氏の著書「投資の王道」シリーズの
一目均衡表の解説の方が役に立つと思います。
一目均衡表は奥が深い
★★★★★
一目均衡表は奥が深いです。そこいらのFXの本には見開き2ページで紹介されている場合が多い。
この本を読んで、どれほど一目均衡表を生かしきれていなかったがわかりました。
トレンド発生の前兆が予測できるのがいいですね。
他のテクニカル指標は、上がり出した、下がりだとか、売られすぎ・買われすぎってのが多い。
日経平均で紹介されていますがFXで活用されている方も十分活用できる内容でした。
超初心者には難しいかもしれませんが、そこそこ株やFXに慣れている方であれば読んでみることをお勧めしたい一冊です。